ファッション

三井物産が米国ポール・スチュアート社を買収

 三井物産は、米国ポール・スチュアート社の全株式を、創業一族から取得した。買収金額は未公表。三井物産は1975年から同ブランドの輸入を開始。91年からはライセンス権を取得し、三陽商会を中核サブライセンシーに日本市場で展開している。サブライセンシーは現在14社。日本での小売ベースでの売上高は115億円(2013年3月期)で、青山と銀座に直営店を持ち、百貨店にインショップを100店舗出店している。同ブランドは米国ではNYに巨艦店を1店舗、シカゴに2店舗、直営店を構えているが、市場は日本がメインになっている。

 なお、三陽商会の「ポール・スチュアート」売上高は非公開。115億円の小売り売上は、三陽以外のサブライセンシー売上を含む。また、青山、銀座路面店は、直営店の独自企画商品があり、日米バイヤーによるインポート共同買い付け商品も数%ある。日本ではウィメンズ、メンズほぼ半々の売上比率で、13年春夏シーズンからゴルフウエア「ポール・スチュアート スポーツ」のライセンス販売がスタートする。スポーツも三陽商会が生産、販売を担当している。

 三井物産は今後、日本市場で200億円に拡大するほか、「ポール・スチュアート」はすでに30ヵ国で商標登録しており、今後はアジアや欧米でも拡大する。

 三井物産と三陽商会は、主力の「バーバリー」のライセンス契約が2015年に切れる“2015年問題”を抱えており、「ポール・スチュアート」の拡大で影響を最小限度に留めたいと見られる。

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