ファッション

ゴルチエ、「クレージュ」のニコラス・デ・フェリーチェをクチュールのゲストデザイナーに招へい

クレージュ(COURREGES)」のニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)=アーティスティック・ディレクターは、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のゲストデザイナーとして、6月に2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションを披露する。

ゴルチエは20年1月に、20年春夏オートクチュール・コレクションのショーが「私の最後のものとなる」と発表。同年3月、今後はゲストデザイナーを招いてオートクチュールを披露することを明らかにし、その第1弾として「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーを抜擢した。22年1月には、第2弾として「ディーゼル(DIESEL)」および「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるグレン・マーティンス(Glenn Martens)を迎えている。その後も、オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)「バルマン(BALMAIN)」クリエイティブ・ディレクター、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)、ジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)「ラバンヌ(RABANNE)」クリエイティブ・ディレクター、シモーン・ロシャ(Simone Rocha)「シモーン ロシャ」創業デザイナーを招へいし、今回で7人目。

デ・フェリーチェ=アーティスティック・ディレクターは、「私はファッション誌も売っていないような、ベルギーの小さな村で生まれ育った。ジャンポールは、そんな私の故郷で唯一、誰もが知るデザイナーだった。こうして選ばれたことは非常に光栄であり、伝説的なクチュールアトリエと共に仕事をする機会を得られて大変うれしく思う。『クレージュ』では、美しさと同時にある程度の実用性や着心地のよさを考慮する必要があるので、今回はクリエイションに集中できるのもうれしい。アトリエのアーカイブを見るのが待ちきれない」と語った。

同氏は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターとも縁が深い。ベルギー・ブリュッセルのラ・カンブル国立美術学校(Ecole nationale superieure des arts visuels de La Cambre)を卒業後、2008年にジェスキエールが率いていた「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデザインチームに加入。6年間在籍し、最終的にウィメンズのメイン・コレクションのシニア・デザイナー兼プレ・コレクションのヘッド・デザイナーを務めた。その後、ラフ・シモンズ(Raf Simons)時代の「ディオール(DIOR)」を経て、15年にジェスキエールを追って「ルイ・ヴィトン」に入社。同ブランドのウィメンズウエア・シニア・デザイナーを務めていた20年9月に、現職に任命された。

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