ファッション

マドンナも愛用する英発ジュエリー「バニー」 創業者が語る英国スピリットが反映されたクリエイション

アンドリュー・バニー / 「バニー」創業者 プロフィール

イギリス生まれ。英ロンドンのストリートブランドのエージェンシー兼ディストリビューターのギミーファイブで働く。「ステューシー」「ナイキ」「コンバース」などのデザインを手掛けた後に、「ドクター マーティン」などのクリエイションに携わる。2010年ジュエリーブランド「バニー」を創業

英発ジュエリー「バニー(BUNNEY)」の創業者であるアンドリュー・バニーが来日した。彼は、「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」などでクリエイティブ・ディレクターを務めた経歴の持ち主。「バニー」では、メード・イン・UKにこだわったジェンダーレスなジュエリーを提案している。彼にブランド設立のきっかけや哲学について聞いた。

まるで何年も使い続けているようなジュエリー

WWD:ジュエリーブランドを立ち上げたきっかけは?

アンドリュー・バニー「バニー」デザイナー(以下、バニー):消費者としてジュエリーに興味を持っていたが、メンズジュエリーは、スカルとか、ゴシックとか大きくアグレッシブで好きではなかった。どちらかというとクラシックで洗練された女性用のジュエリーの方が好きだった。だから、自分でジュエリーブランドを立ち上げようと思ったときに、男性・女性どちらもつけられるものにしようと思った。ジュエリーは貴金属を使用し、きちんとつくられたものだったら、代々使えるほど長持ちする。日本でも「バニー」のスタイルやマリッジリングは人気が高い。人によってはマリッジリングしかジュエリーを着けない人もいる。ジュエリーは、特別で深い意味をもつものだと思う。

WWD:ブランド哲学は?
バニー:イギリスのスピリットを反映したタイムレスなジュエリー。例えば、アメリカのイメージは、力強く、長持ちする、フランスは、繊細で洗練されている。イギリスは、その中間だと思う。イギリスは、洗練されているが実用性もあり、さまざまな年齢やタイプの人に合う。

バニー:イギリス。イギリスは伝統とクラフトの国。美術館も重要だ。新しくモダンだが、どこか懐かしく、まるで何年も使い続けているかのようなジュエリーを提供したい。新しさと古さの両方を持つジュエリー。「バニー」がまだ新しいブランドと聞いて驚く人もいる。

コレクションブランドなどともコラボ

WWD:インスピレーション源は?

バニー:あらゆるもの。青春を象徴するものや、伝統など、見て美しいというより、アイデアやコンセプトの方が重要だ。

WWD:メード・イン・UKにこだわる理由は?

バニー:イギリスが本拠地だから、そうしている。シルバーに関しては、歴史があるし技術力が高い。

WWD:シグニチャーのアイテムやベストセラーは?

バニー:シグネットリングや、アイデンティティーブレスレット、アトマイザーのネックレスチャームなど。フレッシュでモダンかつ、程よく使われた雰囲気があるからだと思う。

WWD:ターゲットは?

バニー:性別に関係なく幅広い。イギリスでは、女性のファンの方が多いけど。「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「マーティン ローズ(MARTIN ROSE)」などのコレクションブランドとコラボをしたので、それらのファンやファッション好き、ストリート系など。スーツを着用するクラシックな客層もいる。

WWD:他のブランドとの差別化は?

バニー:独自の感覚とスピリットを持っている。ジェンダーレスである点。古さと新しさのバランスなど。

WWD:現在何カ国、何店舗で販売しているか?日本では?

バニー:12カ国、40店舗。そのうちの20店舗が日本にある。

WWD:新しいプロジェクトとは?

バニー:2024年に「バニー」=ウサギをテーマにした新聞を発行する。ブランド哲学を伝えるのが目的で、2年ごとに発行している。英「フィナンシャル タイムス(THE FINANCIAL TIMES)」紙と同じ工場で印刷する。ファッションや歴史家、ブランドなど異なるカテゴリーの人々にモダンカルチャーにおけるウサギについて寄稿してもらう。例えば、1920~30年代に米ハリウッドの女優の間でウサギ風ファッションが流行ったのでアカデミー賞のアーカイブについてやぬいぐるみの「シュタイフ(STEIFF)」、ウサギが登場する本など、ウサギにまつわるさまざまなコンテンツがある。フランス人のフォトグラファーとコラボしたマリッジ関連のキャンペーンも予定している。商品に関しては、フラワーモチーフのものが登場する予定だ。

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