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ルミネ新社長の表氏、目指すは「150年先も残るイノベーション」

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6月28日付でルミネの新社長として、JR東日本で常務執行役員を務めた表輝幸(おもて・てるゆき)氏が就任した。2011〜15年にルミネの常務・専務を務め、自他ともに認める強烈なルミネ愛を持つ表新社長だが、2020年から約3年続いたコロナ禍が収束に向かいつつあるタイミングで、何を目指すのか。

表輝幸/ルミネ社長 プロフィール

(おもて・てるゆき)早稲田大学大学院理工学研究科を修了し、同年にJR東日本に入社。ホテル、住宅、新規事業開発などに従事し、2000年日本レストラン調理センター社長にグループ最年少で就任。その後高級スーパーの紀ノ國屋のM&A、東京駅グランスタ開発などを手掛け、11年からルミネ常務取締役、専務取締役を経て、16年にJR東日本の執行役員、21年から常務執行役員、23年6月から現職 PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

表社長は就任の翌日、全社員を集め、企業理念である「お客さまの/思いの先をよみ、/期待の先をみたす。」に対する自らの思いを語り、社員にも企業理念への思いについてレポートの提出を呼びかけた。「社員の思いを知りたかった。私しか見ないので、どんなことでも書いてほしい、と伝えた。一番多かったのは、コロナ禍でお客さまに思うようなサービスを提供できなかったり、期待に応えることができなかった。それが悔しい、あるいはモヤモヤだった」。

JR東日本の決算資料によると、ルミネの2022年4月〜23年3月の月次売り上げは、対前年同月比は2ケタ超えで推移したものの、コロナ前の18年度対比だと通年で10.1%減にとどまった。まだ本回復には至っていない。やはりコロナ禍が残した爪痕が大きく、期間中はルミネも大型商業施設のあり方について、見直しを迫られた。「日本全体で、まだまだ閉塞感がある。ルミネの役割はお客さまを元気にすること。そのためには、まずは我々が挑戦しないと」。

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