ファッション

「モンクレール ガム・ブルー」2015-16年秋冬ミラノメンズ トム・ブラウンらしいモチーフの嵐でスポーツのテーマから卒業

 毎シーズン、特定のスポーツをテーマにした「モンクレール ガム・ブルー」は今季、趣向を変えたショーを披露した。舞台は寒い冬の森。ハンガーが掛けられた枯れ木が整然と並ぶ。そこに、パンパンにふくらみ丸みを帯びたラグランスリーブのダウンとホワイトパンツ姿の逞しい男性たちが次々と登場。彼らはベージュ、グレー、ネイビーと各色ずつに集団で現れ、森をパトロールするかのように巡回。木の前に整列したと思ったら、おもむろにダウンとパンツを脱ぎ始めた。すると中から現れたのは、あらゆる素材とクレイジーパターンで仕立てた中綿入りブレザーとスラックス、そしてトリコロールのトリミングがついたロングブーツ。トム・ブラウンが愛するアメリカン・トラッドの世界が一面に広がった。

 スタイルは一様でも、パターンのバリエーションがコレクションを豊かに彩る。トムが大好きなチェック柄をパッチワークしたクレイジーチェックのほか、異素材で切り返した大きなギザギザ模様、同様のレジメンタル、ボーダー、ひし形……。ナイロンやリブニット、ツイード、コーデュロイ、PVC、ベルベットなど、素材のバリエーションも豊富にラインアップした。彼らが最初に着ていたシンプルなダウンブルゾンのライナーは、実はそれらと同柄のもの。近年のメンズでよく取り入れられるインサイドアウトのアイデアだ。枯れ木のハンガーにそれらのダウンを吊るして、寒々しかった森を華やかにデコレーション。トムらしいユーモアあふれる演出で、素材とモチーフをハイブリッドした遊び心溢れるコレクションを際立たせた。

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