ファッション

「カルティエ」と「アマゾン」が共同で訴訟提起 悪質な模倣品販売業者に立ち向かう

 カルティエ(CARTIER)とアマゾン(AMAZON)は、「カルティエ」の模倣品をノーブランド品と見せかけてアマゾンで販売していた個人や企業を相手取り、商標権侵害や不当表示などを理由に損害賠償などを求めて共同で訴訟を提起した。被告は中国に拠点を置き、インスタグラムで「Phym9y3v」を名乗る個人や「Amazing Jewelry You Want」という名前で事業を行う中国企業など。

 カルティエとアマゾンは、被告らの手口について、「SNSアカウント上では『カルティエ』と思しき商品(例えば“ラブ”ブレスレットなど)へのリンクを掲載し、遷移先のアマゾンなどのページでは模倣品検出ツールを回避するため、『カルティエ』の模倣品ではないノーブランド品と見せかけて商品を販売。実際に購入すると『カルティエ』の商標を不当に使用した模倣品が手元に届く」と訴状で説明している。

 ケブハル・スミス(Kebharu Smith)=アマゾン アソシエイト・ジェネラル・カウンセル兼模倣品犯罪対策課ディレクターは、「アマゾンは模倣品販売事業者の先を行くために投資と革新を続け、ブランドや法執行機関と連携して悪質業者の責任を追及していく。われわれは、こうした業者をアマゾンから追い出すだけでなく、永久に止めたい」とコメントしている。

 アマゾンの模倣品犯罪対策課は、これまでにも「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」などとも共同で模倣品対策に当たっている。

 「Phym9y3v」のインスタグラムアカウントは、現時点で削除されている。

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