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ファストリ、30年度までに使用電力の100%を再生可能エネルギーに切り替え

 ファーストリテイリングは、2030年度までの温室効果ガス排出量の削減目標を発表した。店舗やオフィスでは、「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を90%削減する(A)」、ユニクロとジーユーの素材調達や縫製などの領域では「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を20%削減する(B)」、自社の使用電力は「30年度までに100%再生可能エネルギーに切り替える」ことを目指す。

 これら3点の目標は、パリ協定※1に基づいて目標達成が科学的に可能かどうかを示す国際指標、「SBT(Science-Based Targets)」の認定を取得している。同指標において、(A)はスコープ1、2、(B)はスコープ3と分類されるもの※2
※1 世界の気温上昇を「産業革命前より2度を十分に下回る水準に抑え、また1.5度に抑えることを目指す」もの。50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す
※2 スコープ1は燃料の燃焼などによる事業者自らによる温室効果ガスの直接排出、スコープ2は他社から供給された電力などの使用に伴う間接排出、スコープ3は1、2以外の、事業者の活動に関連する他社の排出

 再生可能エネルギーへの切り替えは、「選択肢が豊富にあり、コスト的にも導入しやすい」(広報担当者)欧州の店舗で先行している。ロシアを除く欧州9カ国については、20年末の時点で店舗を再生可能エネルギーに切り替え済み、8月末時点の欧州の切り替え店舗は64店。オフィスについても順次切り替えを進めているという。国内は、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」のロードサイド独立型店舗では、8月末までに計12店で太陽光パネルを設置し、切り替えを進めている。「ショッピングセンター内の店舗などは、切り替え手法をケースバイケースで考えていく」という。

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