ファッション

日本の生理下着のパイオニアが“分離型”の吸水サニタリーショーツを発売

 老舗下着メーカーのタカギは、新たな女性向け下着ブランド「アヤメ(AYAME)」を国際女性デーの3月8日に立ち上げる。同社は1930年に創業して以来、生理帯(昭和初期当時の生理用下着)を生産し、60年代には紙ナプキンの着用感を向上させるサニタリーショーツを開発。その後も布ナプキン“エコナップ”を販売するなど、日本で生理下着の製造を担ってきたパイオニアだ。ブランド名は創業者の髙木嘉蔵の妻である髙木アヤメの名前に由来する。

 「アヤメ」は、女性の社会での活躍を応援し、SDGsの環境問題やジェンダー問題に取り組むことを掲げた新ブランドで、商品第1弾として分離型の吸水サニタリーショーツをオンラインで販売する。昨今販売されている吸水サニタリーショーツは吸収パッドが内蔵されたものが主流だが、「アヤメ」では布ナプキン“エコナップ”が取り外し可能なデザインになっている。ショーツ全体はコットンとレーヨンの混紡素材で、クロッチ部分には臭いを軽減する消臭繊維、ポケット部分には抗菌防臭加工をしたドライタッチ素材を採用した。

 スタイルはショート、スタンダード、ハイウエストの3種類で、MとLの2サイズ、カラーはピンクの“アヤメ”、グリーンの“アロエ”、ブラックの“スス”の3色をそろえる。8日に設立する公式オンラインサイトで扱う“ファーストセット”には、ショートと“エコナップ”パッド2枚、オーガニックコットンの風呂敷を付属する。価格はファーストセットでショート、スタンダードショーツがそれぞれ4500円、ハイウエストショーツが4800円を予定する。

 「アヤメ」のブランドプロデューサーである髙木麻衣タカギ代表取締役は「女性の生理を軸に、ジェンダーレスな社会づくりの実現を目指し、(社内で)SDGsプロジェクトを発足、“アヤメ”を立ち上げました。一人でも多くの悩める女性の手助けができるブランドになりますように」とコメントしている。

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