ファッション

日常になじむフィットネスウエア「ジュールアンドレイ」が始動

 新フィットネスウエアブランド「ジュールアンドレイ(JULES + RAE)」が21年春夏シーズンに立ち上がる。“アクティブ & リラックス”をコンセプトに、ワークアウトなどに使える機能性と日常に取り入れやすいデザイン性を両立した服と、着心地にこだわったリラックスウエアを提案する。半年前から自社ECサイトでテスト販売を行っていたが、受注数の増加に伴い12月に自社ECサイトをリニューアルし、D2Cブランドとして正式に運営していく。

 ブランド名は、ワークアウトを趣味とする快活な男性“ジュール”と、アートと音楽に造詣の深いインドア派の女性“レイ”という2人の架空の人物から採用。ブラックとホワイトのシックなカラーをベースに、レースやアシンメトリーなどフィットネスウエアに珍しいデザインを盛り込む。価格はトレーニングブラが7000円〜、レギンスが7000円〜、アウターが1万1000円〜、トップスが4000円〜、ボトムスが7000円〜。ファーストシーズンはウィメンズのみだが、今後はメンズアイテムも展開する予定だ。

 ブランドを手掛けるのは、大手アパレルメーカーでウィメンズブランドのデザイナーやMD、事業部長などとして経験を積んだ西村信一ブランドマネージャー。「ジムでのトレーニングやヨガ、公園でのフィットネスなどが日常の一部になりつつある。洋服もファッションとして消費するより、明確な目的で購入されることが一般的になっている。市場のニーズに対応し、僕が考える理想的なフィットネスウエアを提案したい」(西村ブランドマネージャー)とブランド立ち上げの経緯を語る。D2Cに挑戦するのは、「長年業界に身を置き、売れ残った商品や原料の廃棄、多すぎるサンプルなどを目にしてきたから」だと話し、こう続ける。「大きなブランドでビジネスをやるとどうしても不要な行程が出るし、ブランディングも売りたいモノと売れるモノのギャップが大きくコントロールしづらくなる。ミニマムな組織体制・生産体制で地に足をつけて、ユーザーに深く刺さるブランドをやりたい」。

 顧客とのタッチポイントを増やすため、パーソナルジムと連動した販促も行う。試着可能なサンプルをジムに置き、その後ECで購入する導線を整備するほか、フィットネスイベントと連動した販売会やトレーナーとの商品開発も実施する。またユーチューブで情報発信を行うパーソナルトレーナーやヨガインスタラクターらと協業して動画内でアイテムを着用してもらうなど、時代に沿ったプロモーションを仕掛ける。

問い合わせ先
株式会社AYER
03-3405-8811