ファッション

「ヴィヴィアン・ウエストウッド マン」2016年春夏ミラノ・メンズ・コレクション

REPORT

ヘビーなメッセージをソフトなテーラードにのせて

今シーズンのテーマは“クリミナルズ(犯人)”。これまでも環境問題や社会問題をクローズアップし、パンクなウエアを通してメッセージを発信してきたヴィヴィアン・ウエストウッド。2016年春夏は「地球温暖化や貧富の差の拡大を広げた犯人は政治家だ!」という力強い思いをコレクションにのせた。ランウエイを歩くモデルたちの目の下にはクマが広がり、疲れ切っている。シャツがはだけていたり、ネクタイが曲がっていたりしてもお構いなし。「生きづらい今の世の中だからこそ、心地良い洋服をまといたい」というマインドを汲んでか、ウエアはリネン、シルクをはじめとする軽やかでソフトな着心地のリラックススタイルで構成した。

片袖を取ったアシンメトリーなシャツや、わざとルーズに腰ばきして中に重ねたショーツを見せたボトムスなど、テーラードにはどこか反抗心を感じさせるディテールをミックス。ホワイトデニムに大胆に描いた太ピッチのボーダーは、囚人服のイメージだ。ショールカラーのフォーマルジャケットには、ハードブリーチ加工を散らしたスエットのリブパンツを合わせるなど、このブランドならではのパンクが存分に発揮されている。フィナーレには髪の毛をバッサリ切ったヴィヴィアンが登場し、会場には拍手が溢れた。

LOOK

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。