ファッション

「アシックス」と東京の気鋭メンズ「ニューレーベル」がコラボ “異例デザイン”のシューズとアパレル

 「アシックス(ASICS)」は、濱田博昭が手掛けるメンズブランド「ニューレーベル シーエム1ワイ0ケイ42(NULABEL CM1Y0K42以下、ニューレーベル)」とコラボレーションしたシューズとアパレルを10月23日に発売する。

 シューズは高機能ランニングシューズ“ゲルクォンタム 3606(GEL-QUANTUM 3606)”をベースにしたもので、価格は2万円。サイズは24〜29cmをそろえる。ヌバックやスエード、メッシュなどの多彩な素材使いで立体感を表現し、カラーはブラックで統一した。アッパーに付くリフレクターがアクセントで、フィット感の調整が容易に行えるクイックシューレース仕様となっている。最大の特徴はロゴのデザインで、内側にアシックススパイラルとアシックスストライプという、アシックスの象徴的なモチーフを重ねて配置している。濱田デザイナーは「ブランドを代表するアシックスストライプに、リフレクションのスパイラルマークがレイヤーされていたり、ヒール部分のスパイラルマークがズレて重ねられていたりするのは、本来は絶対NGなはずだ。でも今回のコラボレーションで許可が出て、二重=ダブルネームというのをデザインとして表現できてよかった」と語る。

 アパレルはジャケット(2万7000円)とパンツ(1万8000円)で、ハリのあるウーブン素材を使用し、オーロラ色に反射するパイピングテープがオールブラックの配色に際立つ。ジャケットのフードは取り外し可能で、背面には「ニューレーベル」のパンチング加工を施したグラフィックにアシックススパイラルが重ねられている。パンツのウエストと裾にストレッチのコードを付けたり、右腰部分にポケットを設けたりと、機能的なディテールにもこだわっている。「『ニューレーベル』の2020-21年秋冬のテーマであるサイバーパンクの世界を連想させた。アパレルはパターンを最初から起こしたオリジナルの型で、リフレクターを用いたブランドらしいデザインを盛り込んでいる。アシックスのノウハウやテクノロジーに助けてもらいながら、上手く形にできた」と濱田デザイナー。

 アシックスの原宿フラッグシップや大阪リンクス梅田、公式オンラインショップのほか、モンキータイム ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ原宿店などの一部セレクトショップで販売する。

 「ニューレーベル」は濱田デザイナーが15年に「ポートヴェル」として設立。伝統技術や古着などのアーカイブをベースに、現在のテクノロジーや感覚を融合した物作りを行っている。19年には繊維ファッション産学協議会が主催する「2019年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞 プロ部門」で最高位となる東京都知事賞を獲得。20-21年秋冬シーズンから現ブランド名に改名し、パリでコレクションを発表するなど世界進出を目指している。

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