ファッション

叱るにも技術が必要 「ユーレルム(U-REALM)」が考えるこれからのサロン教育

 「ユーレルム」の高木裕介・代表に教育について聞いた。教育では「教える側の資質が一番大切だ」と語る。厳しく教えられることで、育ってきた高木代表が目指すヘアサロンの新たな教育のあり方とは?

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WWDビューティ(以下、WWD):教育で大切にしていることは?

高木裕介(以下、高木):教育する側の資質が一番大切だと思う。特に叱る場合、どういった言い方をするか、言った後どうフォローするかなど、叱るにも技術が必要だ。それができないスタッフには叱らせないようにして、叱れる人に任せるようにしている。教える人はお客さまと同じようにスタッフからも信頼される存在でなければいけない。特に若い人は感情だけで叱ると納得しないし、その人の資質もしっかりと見抜く。売り上げが低いとスタッフに強く言えないと思っている人もいるが、重要なのは売り上げ以外の部分でその人が頑張っているかどうか。例えば、積極的に外部セミナーに参加したり、朝早くサロンに来て練習したり、そういう姿を見せていくことが大切だと教えている。

WWD:どういう美容師を育てたい?

高木:以前は、売り上げを多くあげる美容師を育てたいという思いが強かったが、1カ月500万円以上など1人の売り上げが大きくなりすぎるとサロンとしてのバランスが悪くなってしまう。忙しいとその美容師もピリピリしてサロンの雰囲気も険悪になってしまう。今はサロンとして楽しい雰囲気を大事にしているので、売り上げもある程度はあげてほしいが、それ以上に後輩を指導できて育てられる人材になってほしいと考えている。

WWD:楽しい雰囲気を重視するとそこにゆるさが出てしまうのでは?

高木:やはりただ楽しいだけではダメで、しめる時はしっかりとしめる。幹部ミーティングも頻繁に行うので、各店舗で問題があればすぐ解決するようにしている。ただ、スタッフ同士の仲がいいとそれはお客さまに伝わり、その雰囲気を気に入って来てくれる人も多い。少し言葉遣いがフランクだったり、敬語が変だったりしても許してもらえている。頑張って丁寧な接客をやっているが、どうしても粗が出てしまう。そこを許容してもらえるような雰囲気作りを心掛けている。

WWD:「東京ブレンド」というサロンの垣根を越えての勉強会も行っているが?

高木:「東京ブレンド」には青山、表参道の美容室8サロンとフォトグラファー事務所「WILL CREATIVE」が参加していて、月に1回各サロンのスタッフが集まって勉強会を行っている。サロンの強みをお互いに教え合うことで、新たなトレンドを生み出してヘア業界をさらに盛り上げていきたい。そうした勉強会のように、スタッフにはなるべく他のサロンのいいところを吸収して、それを自分のサロンに生かすように伝えている。今は個人のセンスをどう伸ばしていくかが課題で、僕が講師となりサロン内でスタイリスト向けの勉強会を行っているが、やはり人によって作るスタイルの質は違う。その課題が解決できればさらに強い組織になると考えている。

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