WWD:2017年春夏メンズ・コレクションはどんなコレクションか?
ドナテラ:今回のコレクションで新しいのは、軽さと流動感、そして透け感。誰もが世界を旅する時代だから、ナイロンやシルクで仕立てたパーカをはじめ、どれも軽くて持ち運びやすいアイテムを用意したわ。それに、今季はアイロンをピシっとかけるのではなく、あえて着古したような風合いを出している。プリントも洗いをかけたり、色を変えたりして、さりげなくアイコニックな柄を取り入れているの。よりコンテンポラリーで、とても気に入っているわ。
WWD:プリントの選定の基準は?
ドナテラ:バロック(調のプリント)を欲しがる顧客が多いけれど、私はもっと新しいものを提案すべきだし、顧客の要求に従うだけではダメ。ただ、「ヴェルサーチ」のスタイルを変化させるのは、特にメンズウエアでは、少し困難が伴うの。
WWD:それはなぜ?
ドナテラ:男性は、常にレザーパンツやスタッズといった1990年代のジャンニ(・ヴェルサーチ)の分かりやすい定番”を期待するのよ。若者でさえそう。でも私は進化しなければならない。遅かれ早かれ定番には頼っていられない日がくるし、ジャンニのクリエイションは世界中でコピーされている。私はブランドのアイデンティティーをもっと現代的な形で守っていきたいの。
WWD:今季はモデルの見た目もこれまでとは違っていたが?
ドナテラ:そうね。よりスリムで、鍛えてはいるけど“筋トレマニア”ではない男性。今季はブルース・ウェーバーと一緒にキャスティングをして、プロのモデルではない28人を集めたわ。オーストラリアのサーファーもいれば、マイアミのビーチにあるアイスクリーム屋で働いている子もいる。オペラ歌手だっているわ。1つのルックスではなく、個性ある男性のグループで、彼らは完璧ではないけど、リアリティーがあるの。
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