2027年春夏ロンドン・ファッション・ウイークで、ファッショニスタたちがリアルに愛用していたのがブルーデニムだ。実用性と着回し力に優れたデニムを主役に、レイヤードやルーズなシルエット、個性的なプリントや加工で自分らしさを表現したストリートスタイルに迫る。
変わりやすい天候への定番テクニックとなったのがレイヤードスタイルだ。セーターやベストにブルージーンズを合わせたスタイルをはじめ、1990年代風ストレートレッグジーンズには、レザーのボンバージャケットと赤のボタンダウンシャツを合わせてアクセントを効かせている。さらに、オーバーサイズのブルーのボタンダウンシャツに太めのジーンズを合わせ、リラックス感漂う姿も目を引いた。
リラックス感と個性が共存するスタイル
また、ゆったりとした大きめのサイズ感が存在感を放った。靴の上で生地がたわむほどルーズなビンテージ風ジーンズに、ゆったりとしたブレザー、大ぶりのトートバッグとサングラスを合わせた上級者や、「アルワリア(AHLUWALIA)」のレーザープリントジーンズの裾をあえて地面に引きずらせながら歩く姿など、リラックス感と個性が共存するスタイルが際立った。
今季は、プリントやウオッシュ、装飾使いのディテールも見逃せない。「アフルワリア」のランウエイショー会場周辺では、ブランドの代名詞ともいえるプリントデニムのセットアップが人気を集めたほか、水面のようにうねる渦巻き模様のジーンズも登場した。色落ち加工では、はっきりとしたコントラストが映えるインディゴや、細い縦線が浮かぶ色あせた黒が視線を集めた。一方で、ブラウンといったアースカラーを取り入れたベルト付きワークウエアジャケットやリラックスフィットのジーンズなど支持を集めている。
さらに、生地の縁や縫い目などの細かい装飾でひねりを利かせるスタイルも目を引いた。ハイスリットが入ったデニムスカートには裾にデニムの編み込みが施され、デニムパンツのウエストラインには黒いタッセルがあしらわれるなど、細部までこだわり抜いたデニムスタイルがロンドンの街を彩った。