「WWDJAPAN」には美容ジャーナリストの齋藤薫さんによる連載「ビューティ業界へのオピニオン」がある。長年ビューティ業界に携わり化粧品メーカーからも絶大な信頼を得る美容ジャーナリストの齋藤さんがビューティ業界をさらに盛り立てるべく、さまざまな視点からの思いや提案が込められた内容は必見だ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月23日号からの抜粋です)
AIの進化で変わることの一つに、情報の浄化がある。AI検索が怪しい情報を排除し、とことん精査された正しい情報だけが新常識となる。そういう流れになるのは確か。
じゃあその結果、“最強のアンチエイジング”として改めてクローズアップされるのは一体何か? これはズバリ「筋活」になるだろう。言い換えれば、山ほどある情報がどんどん整理される中で、逆に劇的に評価を上げてくるのが筋肉であると思うのだ。
ただし今、目覚ましいスピードで研究が進んでいる医学的な「抗老化」にまつわる情報だけは別。これは、人間がもう年を取らなくなる未来の正解を切り開く一つの本筋として、排除されてはいけないものだから。しかしその周辺にはカオス状態で多種多様の情報が存在する。何が体にいい、何が美容にいい、何が老化にいい……情報が氾濫する中で、浮上していくのが筋肉であると。
いまさら、筋肉?と言うかもしれないが、そうではないのだ。最近の研究で、筋肉をつけるとマイオカインという600種以上もあるホルモン様物質が増加し、これがとてもとてつもない働きを持つことが分かってきたのだ。疾患の予防に抗炎症作用、免疫力アップ、血管の老化抑制、がんのリスク低下、血糖値を安定させる、代謝促進、記憶力や学習能力、認知機能の向上、うつやストレスの解消、代謝促進に脂肪燃焼、肥満予防、そして皮膚細胞活性化で美肌・アンチエイジング。コラーゲン生成の促進、シミ予防、ハリツヤ改善……もうあげるとキリがないほど、ほぼすべての問題改善に効果をもたらすのだ。
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