
ビームスは、自社の歴史資料の収集・編纂を行う同社アーカイブズ事業の一環として、東京・原宿のビームス本社でスタッフ向けの“インスピレーションルーム”の運用を開始したことを発表した。同ルームは、会社や展開するレーベルの歴史に触れることでスタッフの創造性を刺激し、新たなアイデアを促すことを目的としている。
同社は2020年、アーカイブズ事業として“ビームス アーカイブズ(BEAMS ARCHIVES)”をスタートし、資料の保管やデジタル化を行いながら、スタッフ向けにアーカイブ品を展示するスペースの設置や、公式ポッドキャスト番組「聴くカルチャーストーリー by BEAMS ARCHIVES」の配信など、1976年の創業から育んできた文化資産の活用を進めてきた。
50年の歴史を商品企画やマーケティングに活用しやすい環境を整備
室内は、過去に掲出した企業広告などを通じて同社のビジョン“ハッピー ライフ ソリューション コミュニティーズ(Happy Life Solution Communities)”への理解を深める展示エリア、アーキビスト独自の視点で厳選したアーカイブ品を展示するエリア、過去の出版物を中心に、アートやカルチャーなどの関連書籍を閲覧できるライブラリーエリアの3エリアで構成しており、所定の時間内であれば社員が自由に利用できる。面積は6坪。
なお、同ルームは“ビームス アーカイブズ”立ち上げ当初から構想していたものだ。専任のアーキビストが在籍することで、社の歴史を正しく記録・管理するだけでなく、ブランディングやマーケティング、商品企画にも活用しやすい環境整備を実現した。ビームス本社では、すでに運用している展示も合わせて1200点以上の資料をスタッフに向けて公開している。
PROFILE: 長友 美恵子

組織や企業の歴史的価値のある記録や資料の保存・管理、活用に向けた整理を担うアーキビストの長友美恵子は、「創業者の“志”が、どのようにビームス独自の流儀として受け継がれ、今日のブランドを形づくってきたのか。その歩みを、プロダクトや資料を通じて体感できる空間を目指しました。過去を振り返るだけでなく、そこから新たな発想や対話が生まれる場として、トークセッションなどの企画も展開しながら、未来を創造するラボのような場所へと育てていきたいと考えています」とコメントした。