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プーチ、26年上期は2.4%増収 香水・メイクが成長をけん引

プーチ(PUIG)の2026年1〜6月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比2.4%増の23億5370万ユーロ(約4377億円)で、為替変動などの影響を除く既存事業ベースでは同4.4%増だった。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同3.2%増の4億5960万ユーロ(約855億円)となり、調整後EBITDA利益率は同0.15ポイント上昇の19.5%となった。純利益は同4.4%減の2億6280万ユーロ(約489億円)だった。「ラバンヌ(RABANNE)」や「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」などを擁する香水・ファッション事業と、「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」がけん引するメイクアップ事業が成長を支えた。26年12月期通期見通しは据え置いた。

4〜6月期(第2四半期)の売上高は前年同期比4.1%増の11億3840万ユーロ(約2117億円)だった。既存事業ベースでも4.1%増となり、為替の逆風が解消したことが反映された。市場予想の3.6%増を上回る着地となった。

ホセ・マヌエル・アルベサ(Jose Manuel Albesa)最高経営責任者(CEO)は「再びプレミアムビューティ市場を上回る成長を達成し、全てのカテゴリーと地域で市場シェアを拡大した」とコメント。「ブランドの魅力や今後の新商品発売計画、市場の中長期的な成長性への確信はさらに強まった」と述べた。また、5月に打ち切られたエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)との経営統合協議については、「ここ数カ月を経て、独立企業として成長を続けられるとの確信はこれまで以上に強まった。引き続き成長戦略の遂行に注力する」と語った。

香水・ファッション事業が売上高の7割超
メイクは9.1%増

事業別の売上高は、「ラバンヌ」や「キャロリーナ ヘレラ」、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」などを擁する香水・ファッション事業が同1.9%増の17億400万ユーロ(約3162億円)で、全体の73%を占めた。既存事業ベースでは同3.8%増となり、世界の香水市場でのシェアは同0.3ポイント増の11.1%に拡大した。アルベサCEOは「アジア太平洋地域、トラベルリテール、北米が成長をけん引した。プレステージフレグランスとニッチフレグランスの双方が好調だった」と説明した。

メイクアップ事業は同7.4%増の3億5900万ユーロ(約667億円)で、既存事業ベースでは同9.1%増だった。全社売上高の15%を占めた。「シャーロット ティルブリー」はプレミアムメイクアップ市場でシェアを0.4ポイント拡大し、英国では首位を維持したほか、欧州主要市場でもトップ3の地位を強化した。第2四半期には英ドラッグストア大手「ブーツ(BOOTS)」約30店舗へ販路を拡大しており、その効果は第3四半期以降に現れる見込みだ。

スキンケア事業は同0.3%増の2億7900万ユーロ(約518億円)で、既存事業ベースでは2.3%増だった。皮膚科学ブランド「ユリアージュ(URIAGE)」が主要市場で2ケタ成長を維持し、ダーマコスメティクス市場を上回る伸びを記録した。一方、第2四半期は、高価格帯スキンケアの需要減速や「シャーロット ティルブリー」のスキンケア商品ラインアップの見直しの影響で、売上高は同0.3%減の1億3200万ユーロ(約245億円)となった。アルベサCEOは「ダーマコスメティクスは引き続き2ケタ成長を維持した一方、消費者は高価格帯スキンケアよりも効果や価格価値を重視した提案へ関心を移している」と説明した。

アジア太平洋が20.9%増
中東情勢の影響は想定以下

地域別の売上高は、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が同0.8%増の12億1000万ユーロ(約2232億円)で全体の52%を占め、既存事業ベースでは同2.6%増だった。欧州では香水事業が引き続き堅調に推移した一方、中東情勢の影響を一部受けた。世界の香水市場におけるシェアは11.2%となった。

米州の売上高は同2.3%増の8億5900万ユーロ(約1598億円)で、既存事業ベースでは2.6%増だった。北米では市場を上回る成長を維持し、世界の香水市場でのシェアは8.3%となった。中南米でも競争が激しい市場環境の中で20%を超える香水市場シェアを維持し、首位を守った。最も高い成長率となったのはアジア太平洋地域で、売上高は同18.3%増の2億7300万ユーロ(約508億円)で、既存事業ベースでは20.9%増だった。ニッチフレグランスの好調と、地域全体で消費者需要が堅調に推移したこと、「シャーロット ティルブリー」の成長も寄与した。

中東情勢による上期売上高への影響は約1400万ユーロ(約26億円)で、売上高全体の0.6%に相当した。アルベサCEOは「当初想定より影響は小さかった。現地市場は回復基調にある一方、トラベルリテールでは引き続き影響が残っている」と説明した。同社は26年12月期通期見通しを据え置いた。既存事業ベースでプレミアムビューティ市場を上回る成長を維持するとともに、調整後EBITDA利益率は25年並みの水準を見込む。アルベサCEOは「プレミアムビューティ市場は今後も魅力的な構造的成長が期待できる。当社はその機会を最大限に取り込める独自のポジションにある」と述べた。

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