「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」は6月25日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。会場外は、ブランドを愛する“ヨウジ信者”の黒一色で埋め尽くされた。軽やかなジャケットやシャツに、ブランドを象徴するビッグシルエットや左右非対称のパンツを合わせ、異なる黒を幾重にも重ねるスタイリングが目立つ。素材やシルエットのコントラストによって豊かなニュアンスを生み出し、黒だけで豊かな表情を描き出していた。女性は、流れるようなドレープが美しいドレスをさらりと一枚でまとい、過度な装飾に頼ることなく、布の動きや造形で魅せる着こなしが印象的だ。
81年にパリデビューを果たし、”黒の衝撃”で西洋のファッション界に鮮烈な印象を刻んだ山本耀司デザイナー。当時を知らない若い世代から、ショーのモデルにも起用されるマチュア世代まで、来場者の年齢層は実に幅広い。約半世紀が経った現在も、その一貫した美学は色褪せることなく、世代を超えて人々を惹きつけ続けていることを、ゲストの装いが物語っていた。