フラルは、クリニックの院内製剤として開発したスキンケアブランド「フラルコスメ(FLALU COSME)」の本格販売を始めた。主力商品である美容液“レアセラム35”(30g×2本、1万2500円)を通じ、“鮮度”という新たな美容価値を提案する。
同商品は、院内製剤として使用していた処方をベースに開発。メラニン抑制効果のある高浸透型ビタミンC誘導体「APPS」をキー成分とし、成分が効果を発揮しやすい状態で肌に届けることにこだわった。開発者で皮膚科専門医、紫外線研究者でもある高田美子氏(冒頭写真)は、「(スキンケア商品は)成分名や濃度だけでなく、鮮度が重要」と指摘。「APPSは時間や光、空気の影響を受けやすく、成分が劣化すると十分な効果を発揮しにくくなる」と語る。
こうした知見をもとに、鮮度保持を支える仕組みとして整備したのが独自の製造ラインだ。セラム専用の自社工場を設立し、一般的な大量生産ではなく、1日10個単位でも製造できる小ロット体制を構築。「注文を受けてから製造する」方式を採用している。
製造から出荷までは最短当日、遅くとも3日以内とし、自社工場から直接発送することで、流通過程における時間ロスを削減。容器も独自開発し、紫外線を通しにくい仕様にしたほか、ポスト投函可能なコンパクトサイズを採用。受け取り遅延による品質劣化リスクの軽減にも配慮し、作りたてに近い状態で届けることを目指した。
高田医師は、紫外線ダメージについても言及した。「医療やレーザー技術は進歩しているが、紫外線による“黄ぐすみ”など、改善が難しいケースも存在する」と語り、そのうえで、「紫外線によって発生する活性酸素は、シミやたるみなどの要因となる。日に当たった後ではなく、日に当たる前にビタミンCを肌へスタンバイさせておくことが重要」と説明。日焼け止めで防ぎきれなかった紫外線に対し、肌の内側から備える“事前ケア”の重要性を説いた。
UVケアを徹底する高田医師は、「日焼け止め一本に頼るのではなく、日傘やUVカット衣料、帽子などを組み合わせることが大切。日陰に入るだけでも紫外線は約50%カットできる」と語り、化粧品のみならず、複数の紫外線対策を組み合わせる必要性も伝えた。
「フラルコスメ」は、「ないなら、つくろう。」をテーマに、皮膚科専門医高田氏が立ち上げたドクターズブランド。自社の化粧品研究所および製造工場を構え、「紫外線デトックス」という考え方を提唱する。スキンケアのラインアップは、クレンジング、美容液、オイルの計3品(2800〜1万2500円)で、東京、秋田、大阪のクリニックに加え、自社サイトでも販売している。