サステナビリティ

プラダ、インドで3年間の職人育成プログラムを設立 伝統工芸をめぐる議論を発展

プラダ グループはこのほど、インドの伝統的なフットウェアであるコルハプリ・チャッパルをめぐる批判を契機に立ち上げた「プラダ・メイド・イン・インディア x インスパイアード・バイ・コルハプリ・チャッパル」の一環として、現地の職人育成プログラムを全額出資で設立した。3年間にわたって実施し、180人が参加予定。

同社は昨年、2026年春夏メンズコレクションで発表したTストラップサンダルがコルハプリ・チャッパルに類似しているとして炎上。これを受け、インドの政府系機関LIDCOMとLIDKARと連携してサンダルを現地生産するプロジェクト「プラダ・メイド・イン・インディア x インスパイアード・バイ・コルハプリ・チャッパル」を立ち上げた。同コレクションは、世界の限定40店舗および公式ECサイトで販売中だ。

育成プログラムは、LIDCOMとLIDKARに加え、インドの国立ファッション工科大学(NIFT)およびカルナタカ皮革・ファッション工科大学(KILT)と共同で開発。デザインの基礎、デジタルスキル、トレンドや市場ニーズの理解を組み合わせたカリキュラムで構成する。6カ月単位で3年間にわたって実施する。6ヵ月のコース終了時には、一部の参加者をイタリアのプラダ・グループ・アカデミーに派遣し、学びを深める機会を提供する。

プラダ・グループのCSR責任者であるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)は、「教育は、伝統的なクラフツマンシップを存続させるための基盤だ。今回の育成プログラムを通じて、文化的対話を学びと発展の機会につなげていく。体系的なトレーニングを通じて職人を支援することは、知識を守り、地域コミュニティーを強化し、さらに職人技の進化および繁栄に貢献できるだろう」とコメント。

KILTのシッダリンガッパ・B・プジャリ(Siddalingappa B. Pujari)ディレクターは、「これは伝統的なクラフツマンシップを世界水準に引き上げる一歩だ」と強調。また、NIFTのタヌ・カシャップ(Tanu Kashyap)ディレクターは、「インドの伝統工芸が、世界の舞台で正当な地位を占め、新しいラグジュアリーとしての認知される時が来た」と述べた。

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