人気ヘアサロンを展開するファイブスターが、ヴィンテージデニム史上最高峰の個体“LEVI’S S506XXE(大戦モデル・スプリッドバック仕様)」を5500万円で取得。4月7日、ギネス世界記録(GuinnessWorld Records™)に公式認定された。
これを記念し、公式認定員立ち会いによる授与式、および“世界一のデニム”現物お披露目会を開催した。記録タイトルは「Most expensive second-hand denim jacket(non-memorabilia)」で、日本語表記は「最も高額な古着のデニムジャケット(メモラビリア除く)」。
今回取得した“LEVI’S S506XXE”は、第二次世界大戦下の物資統制という歴史的背景を持つ大戦モデルの中でも、特に資料性の高い個体。背面が2枚の生地で縫い合わされた、通称“スプリットバック”と呼ばれる仕様を備えている。製造から約80年が経過しているにもかかわらず、ほぼデッドストックに近い状態で、レザーパッチも残存している点で高く評価されている。さらに、文献「LEVI’S VINTAGE DENIMJACKETS」において“No.17”として掲載されている個体でもある。
今回の取得について、ファイブスターの佐久間正之代表は「これは単なる高額商品の取得ではない」と話す。「当社は今回のギネス認定を、日本人が長年育ててきた審美眼、素材を守り価値を引き出す保全文化、そして“美を未来へ手渡す力”を世界へ発信する象徴的プロジェクトと位置づけている。美容サロンを展開する企業が、なぜ歴史的ヴィンテージデニムを取得したのか。その背景には、当社が日々の事業で向き合っている『素材の価値を傷めずに守り、本来の魅力を引き出す』という技術と思想がある。髪もコットンも、ともに繊細な素材。状態を見極め、負荷を抑え、価値を損なわずに美しく保っていくという姿勢には共通点があると私たちは考えている」と話す。
授与式には、日本を代表するヴィンテージショップの1つ「MUSHROOM」の土田鏡代表と、デニム研究機関「iiB」の脇谷重輝代表も参加。今回の個体について、土田代表は「過去の古着市場を見渡しても、また自身の長いバイイング人生を振り返っても、これほどの強烈なインパクトを放つ個体は記憶にない。WW2期の“Levi’s S506XX”の中でも、スプリットバック仕様というだけで極めて希少だが、さらにほぼデッドストックに近い保存状態で残っている点は特筆すべき。市場価値の枠を超えた、資料級の個体だと感じている」と語った。
脇谷代表も「この個体は大戦モデル、ジャケット、スプリットバックという、市場で価値が高い要素をすべて備えた極めて稀有な一着。状態も突出しており、特筆すべきはレザーパッチだ。ただでさえ現存数が少ない同モデルの中で、スプリットバックを示す“S506XXE”のロットナンバーが判読できる個体は世界的にも極めて珍しく、資料的価値は計り知れない。今回の取得は、デニムが新たな価値領域へ踏み出す象徴的な出来事だと捉えている」と、今回のギネス認定を讃えた。
ファイブスターは、東京、埼玉、群馬、栃木、福島、宮城、岩手、シンガポールで美容室・アイラッシュ・ネイルなどを50店舗以上展開する美容グループ。韓国トレンドヘア特化サロン「ユニ(uni)」、カミカリスマが集う職人集団サロン「ムク(MUKU)」、東北エリアを代表するブランド「マカロン(MACARON)」など、複数ブランドを展開している。美容技術と組織づくりの両面から日本の美容業界の価値向上に取り組むとともに、「日本の美を世界の文化へ」という視点で、広義のJ-Beautyの発信を進めている。