
スコットランド発祥のブレンデッド・スコッチ・ウィスキーブランド「ジョニーウォーカー(JOHNNIE WALKER)」の最高峰“ジョニーウォーカー ブルーラベル”が12月13〜14日、原宿のクレインズ6142で体験型ポップアップイベント”ザ・アート・オブ・レアリティ(The Art of Rarity)”を開催した。
「1/10000の奇跡」をテーマに掲げた同イベントは、およそ1万樽に1樽の割合でしか選ばれない希少な原酒のみを独自のブレンド技術でした“ジョニーウォーカー ブルーラベル”の希少さを伝える。会場のアートワークは、昨年6月に開催したイベント“ブレンド・オブ・アーティストリー(Blend of Artistry)”に続き、アーティストの河村康輔が手掛け、コラボレーションボトルやTシャツも制作した。
テーマは「1/10000の奇跡」
“ジョニーウォーカー ブルーラベル”の歴史をめぐるインスタレーション
1 / 7
“ジョニーウォーカー ブルーラベル(以下、ブルーラベル)”を象徴するのは、“Cask”“Character”“Craftsmanship”。同イベントでは来場者が“探求者”となり、この3つの“C”をたどる。
1つ目は「Rare Cask”誕生の記憶”」。”ザ・アート・オブ・レアリティ”で河村が手掛けたアートワーク、そして今回のために制作したスペシャルムービー、新旧2つのアートとともに“ブルーラベル”の過去から現在、「ジョニーウォーカー」の約200年の歴史をめぐる。
2つ目は「Rare Character “味わいとの遭遇”」。ここでは、“ブルーラベル”の多層的な味わいと香りを体験できる。ストレート、オン・ザ・ロック、ハイボールという“ブルーラベル”のスタンダードな楽しみ方に加え、世田谷代田のクオーター・ルーム(Quarter room)のオーナーバーテンダー、野村空人が開発したオリジナルカクテル“ドロップ・オブ・ブルー”も提供した。「1/10000」をテーマに開発したこのカクテルは、数千本の花からわずかしか採取できないサフランの香りを重ねた奥行きのある味わいだ。
最後のゾーンは「Rare Craftsmanship“継承の軌跡”」。200年以上続く「ジョニーウォーカー」のブレンディング技術と“ブルーラベル”の“青の哲学”をテーマに河村が制作したスペシャルムービーを展開。
1階は少しリズムを感じさせるような音、2階は樽の中をイメージした少しこもったような音が聞こえ、2つの音の重なり合いが“探求者”をより没入感のある体験へと引き込んだ。さらに会場では、河村康輔がデザインしたコラボレーションボトルやTシャツの販売も行った。
河村康輔が語る
ブレンディングとコラージュの共通点
今回のアートワークは、“ブルーラベル”の歴史を捉えた写真素材から構成する。その細部をよく見ると、それぞれの写真は細かなドットで描かれ、そのうちの1つが輝いているのが印象的だ。河村に制作のコンセプトや意図を聞いた。
WWD:“ブルーラベル”に対してどのようなイメージを持っていた?
河村康輔(以下、河村):元々「ジョニーウォーカー」そのものは知っていたのですが、韓国の友人が“ブルーラベル”とコラボレーションをした時にそのボトルを送ってくれたことがありました。実際に手に取ると美しくラグジュアリーなパッケージで、その希少性についても新たな発見があったのを覚えています。
WWD:前回の“アート・オブ・レアリティー”に続く今回のコラボレーション。どのように作品が生まれたのか。
河村:僕は普段から、昔の雑誌を用いて作品を制作することが多いのですが、当時の雑誌をスキャンして拡大すると、その写真やイラストは無数のドットで構成されています。
今回のアート制作にあたり提供してもらった“ブルーラベル”にまつわる写真も、同じように拡大するとドットの集合体になる。各アート2枚ずつの写真をコラージュさせ、かつこの無数のドットの中の1つを輝かせることで、“ブルーラベル”の「1/10000の奇跡」を表現できるのではと思い、今回の作品が生まれました。
WWD:イベント内では1階、2階それぞれでスペシャルムービーを放映した。作品のこだわりとは?
河村:くつろぎながらお酒を体験してもらう空間にしたかったので、前回の“アート・オブ・レアリティ”よりゆったりとした映像を作ろうと考えました。
特に1階のムービーは、お酒を楽しむ前後にアートを見て「何か変わっているような気がする」と違和感、錯覚のようなものを感じさせたいと思い、一瞬静止画のように見えるほどコラージュをゆっくりと動かしています。
WWD:「ジョニーウォーカー」が誇るブレンディング技術と、河村氏のコラージュという手法。2つに通ずるのは、さまざまな要素を融合することのように感じるが、その難しさとは?
河村:コラージュ作品では、いろいろなものを単純に足し算をしていけば良いわけではなく、絶妙なバランスで引き算をしなければならない。一気に作り上げたその日は良いと思っても、数日後に見ると「ちょっと違うかも」と思うことがよくあり、さらに手を加えたり、削ぎ落としてみたりして、細かな調整をします。
足すのは簡単ですが、どこまで引くのが正解なのかーーその難しさはウィスキーのブレンディングもきっと同じで、いくつもの要素を掛け合わせたとしても、それが美味しくなるとは限らない。精密に調整を重ねたからこそ生まれるのが“ブルーラベル”の奥深さなのだと思います。
豪華景品が当たるカプセルトイも
レセプションパーティーを開催
1 / 3
ポップアップイベントの前日、12月12日にはレセプションパーティーを開催した。会場ではエレクトロニックアーティストのausによるパフォーマンスを実施したほか、コラボレーションボトルやTシャツなど、豪華アイテムが当たるカプセルトイも用意。来場者たちはウィスキーを楽しみながら、“ジョニーウォーカー ブルーラベル”の世界観を体験する特別な一夜を過ごした。
ディアジオジャパン
03-3470-8287