ファッション

「早稲田大学繊維研究会」ファッションショー「それでも離さずにいて」を開催 代表、副代表が込める思い

早稲田大学発の被服団体「早稲田大学繊維研究会」は12月7日、科学技術館でファッションショー「それでも離さずにいて」を開催する。同ファッションショーでは「変わりゆくなかで、変わらないもの」をコンセプトに掲げ、移ろいゆく中でも普遍的に持ち続けるべきものを探求する。

毎年同時期にファッションショーを行う「早稲田大学繊維研究会」だが、今年は初めてバッグやぬいぐるみなどのファッションアイテムも発表する。自らの核として持ち続けたいものを、ファッションアイテムという形態可能なものに落とし込み表現。これらのアイテムは発表する29体全てのルックに取り入れる。さらに昨年度まではウイメンズに限定していたが、今年度はメンズルックの発表も行う。

例年60~70人を動員していた同団体のショーだが、今年は開場規模を拡大。1 回で約140人を動員する科学技術館は、過去に「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」「ノントーキョー(NON TOKYO)」「ピリングス(PILLINGS)」などがファッションショーを行った。

本番まで1カ月を切った今、代表の長野桃子さん、副代表の杉田美侑さんに意気込みを聞いた。

「『早稲田大学繊維研究会(以下、繊維)』が長い年月をかけて受け継いできた思想を、太い軸を守りながら、私たちらしい手つきで、ひと針ひと針新たに紡ぎました。私たちが愛してきた『繊維』を、さらにこの先へ確かにつないでいきたいという思いを、絶えず胸に抱いています。愛しくも超えたい“これまで”に向き合いながら、新たな挑戦を重ねるーーそのバランスの中で、自分たちなりの“『繊維』らしさ”を探し続けた一年でした。
枝葉の先端にまで思想を重ね、手を動かし続けた積み重ねの先に生まれた静かな熱を、このショーを通して感じ取っていただけたら幸いです」。(代表・長野桃子さん)

「2年前に初めて『早稲田繊維研究会』のショーを見たとき、鳥肌が立ったことを今でも覚えています。溢れ出る表現力とほとばしるエネルギーを眼前にし、このような表現活動を行う同世代がいることに感動と希望を覚えました。そして同時に、ファッションの可能性に目が開かれたのです。以降、大好きな弊会の活動と部員が生み出す作品を最良の舞台で発表したいという思いが原動力となっています。
活動の中でさまざまな困難に直面してもなお、そんな思いを“それでも離さずに”本ショーを造り上げてきました。
来場者の思考の端緒となると同時に、私たちが大切にする『思想ある服造り』を体感していただける表現を最後まで模索します。同会の1年の集大成をご覧いただけましたら幸いです」。(副代表・杉田美侑さん)

同ファッションショーは完全予約制。登録フォームから申し込み可能だ。

■「早稲田繊維研究会」2024 seni fashion Show「それでも離さずにいて」

日程:12月7日
時間:1部 13:30開場、14:00開演/2部16:30開場、17:00開演
会場:科学技術館9号館

住所:東京都千代田区北の丸公園2-1
料金:1000円
予約フォーム※完全予約制:https://forms.gle/JC967v4dNf3KYGxG6

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