
中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。
欠品を防ぐ鍵は、地域倉庫に店舗在庫の多くを預けてしまうこと。倉庫から店舗への供給時間は1日であり、焦って大量の在庫を店舗に確保せずとも、必要な時に必要な分だけ取り寄せられる。そう店長に理解してもらえれば話は早いと、あい、徹、蓮也、加地の4人はプレゼンの準備をし始めた。果たして、彼らは無事に店長を説得できるのか——?
登場人物紹介
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安堂あい(あんどう・あい、29)
父・安藤平磨が創業したアパレルチェーン「ハンナズ」のバイヤー。ファッション好きで目利きには自信がある
安堂徹(あんどう・とおる、32)
「ハンナズ」旗艦店のひとつである渋谷店の店長。2年前にあいと結婚して、安堂家の婿養子となった
安堂平磨(あんどう・へいま、65)
日本を代表する大手アパレルチェーン「ハンナズ」の創業社長。40年前にハンナズを創業した
加地奨吾(かじ・しょうご、58)
「ハンナズ」の南関東倉庫のマネジャー。ハンナズに入社後、平磨の右腕として物流を任されてきた
山口香奈(やまぐち・かな、26)
ハンナズ渋谷店で働く女性社員。ファッションが好きで、あいと大の仲良し
小泉亮(こいずみ・りょう、49)
ハンナズの経理部長
安堂蓮也 (あんどう れんや・32)
あいの兄で、平磨の長男。もともとはハンナズで働いていたが、平磨と対立して退社。今はベンチャー向けの投資家として活躍している。
第十二話
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SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA