ファッション

「アクネ ストゥディオズ」2015年春夏パリ 「アクネ」的完全なワードローブ

 「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」のショーに来場する客層はパリのほかのショーとは違う。年齢層が若く、その“オシャレ”の感覚も目に見えて異なる。エレガントにキメたスタイルというよりは、抜け感のあるクールなスタイルで、そんな彼らから発せられる熱気で会場は常にヒートアップしている(決して空調の不備ではない)。彼らに向けてクリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンは今シーズン、“アクネ的完全なワードローブ”を用意した。

 日常のさまざまなシーンに向けたベーシックなアイテムに、「アクネ」的なデザインとウィットを盛って見せた。ジャケットはノースリーブで胸元を深く開け、トラウザーはフレアで提案。ドレスは、深いVネックのテーラードディテールのものや、シルクシフォンをアシッドカラーに染めたアシンメトリーなもの、バスタオルを巻き付けたユニークな“お風呂上がり”スタイルまでを用意。ハイヒールやフルーツなどをプリントしたシャツやドレスもある。デコルテとお腹部分を切り抜きバストだけが隠れたトップスやドレスなどもあるが、いずれもセクシーというよりはクールといった表現が似合うものばかりだ。

 「若者たちのラグジュアリーさの取り入れ方に驚き、もっと探求したくなった。『アクネ ストゥディオズ』の世界を見つけ出し、ビジネス、パーティー、旅行、水着などのレジャーウエアに至るまで、全てをカバーする完全なワードローブを作った」とジョニー。「アクネ」らしいネオ・ラグジュアリーの提案だ。

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