ファッション

サッカーとマテ茶だけじゃない パラグアイの若さと職人技を伝えるポップアップ開催

 パラグアイ大使館は、南米パラグアイの音楽とファッションを発信するイベントを4月28日まで開催している。東京渋谷のmyshaギャラリーでは25日まで、若手デザイナー、カミラ・オルエによるブランド「アンセストゥラル(ANCESTRAL)」などを扱うポップストアを開催した。

 オルエは、ファッションデザインとスタイリストの学位を取得し、先住民職人の織物に関する研に従事したあと、2019 年に自身のブランドを設立した。「アンセストゥラル」は“先祖から伝わる”を意味し、同ブランドではパラグアイの職人協同組合や先住民コミュニティと協業している。24日のレセプションでオルエは「パラグアイで何を起きているか、そのエネルギーを知って欲しかった。代々受け継がれてきた工芸織物の遺産技術を保護し、向上させることに貢献したい」と静かに話した。活動を通じて、女性が大部分をしめる職人達の経済的自立の促進も目指しているという。木製の織機で手織りした無染色のコットン生地の服や、コットン糸を使い1ヶ月をかけて手編みした服などウルグアイで日常使いされているアイテムにオルエの感性を掛け合わせたアイテムが並んだ。

 また同タイミングで、パラグアイの人気デュオ「プラヘイ・ソウル(Purahei Soul)」が初来日し、27日と28日は恵比寿のブルーノート・プレイス(Blue Note Place)でパフォーマンスを行う。オルエが彼らの衣装をデザインする。

 24日のレセプションでアーティストたちを紹介したラウル・フロレンティン・アントラ=パラグアイ共和国大使は「パラグアイはサッカーとマテ茶だけじゃない。新しいパラグアイ、若いパラグアイ・アーティストたちを見て欲しい」と熱心に語った。

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