PROFILE:1992年アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれ。2011年にスクリレックスが手がけるレーベルOWSLAからデビュー。14年に1stアルバム「Worlds」をリリースした。
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エレクトロ・ミュージック界の“次世代貴公子”と謳われるアメリカ人DJのポーター・ロビンソン(Porter Robinson)が3月、新たなプロジェクト始動準備のために来日した。グラミー賞3冠DJのスクリレックス(SKRILLEX)に才能を見出されて2011年に19歳でデビューしたポーターは、コナミの音楽ゲーム「ダンスダンスレボリューション」で音楽に目覚めた親日家でもあり、顔文字の【=◈︿◈=】をシンボルにアニメーションを駆使したステージVJやミュージック・ビデオを制作するなど日本のサブカルチャーへの造詣も深い。15年には原宿のストリートブランド「ギャラクシー(GALAXXXY)」とコラボレーションも行っている。「オールセインツ(ALLSAINTS)」ルックブックのモデルも務めるなど、近年ファッション活動にも意欲的だ。来日したポーターに、ファッションのこだわりと目指すスタイルを聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):今回の来日の目的は?
ポーター・ロビンソン(以下、ポーター):新たなプロジェクトの打ち合わせのためです。まだ詳細は秘密ですが、日本のサブカルチャーが好きなので、日本絡みで一緒に仕事ができることは夢のようです。
WWD:日本への興味は「ダンスダンスレボリューション」がきっかけと聞く。
ポーター:そう、12歳の時に音楽に目覚めたきっかけでもあります。僕はノースカロライナの田舎の方の出身なので、身近にクラブカルチャーがありませんでした。そんな中、「ダンスダンスレボリューション」のBGMにネットで出会ったことで、エレクトロミュージックに傾倒していきました。自然に日本のアニメとそのBGMをチェックするようになって、日本のサブカルチャーにハマっていきましたね。
WWD:ファッションでも昨年、「ギャラクシー」とコラボレーションした
ポーター:パーカとTシャツ、キャップの3アイテムを“Worlds ×galaxxxy”コレクションとして発表しました。活動の一環で何か新しいことを模索していたときに「ギャラクシー」と出会って。秋葉原のオタク文化もデザインにうまくミックスしているブランドなので、僕が映像やステージで発信しているビジョンを投影できると思いました。ポーターは漢字だと“惚多”になりました(笑)。信じられないことに3時間で完売したと聞いて嬉しいです。
「ボトムスをタイトにまとめつつ、ロング丈のトップスをレイヤードした縦長のシルエットがポイント」と語るポーター
WWD:今日のファッションのポイントと好きなスタイルは?
ポーター:3〜4年前にモードなファッションブランドがドレーピーなスタイルを多く提案していた時期にファッションに夢中になりました。「リック・オウエンス(RICK OWENS)」が好きです。今日はボトムスをタイトにまとめつつ、ロング丈のトップスをレイヤードした縦長のシルエットがポイントですね。音楽シーンでも3年くらい前からラッパーの人たちが長めの丈のアイテムを組み合わせたレイヤードスタイルを発信し出して、それがファストファッションと結びついて一気にトレンドに広がったと思うのですが、僕も好きです。カニエ・ウエスト(KANYE WEST)のスタンスにも影響を受けています。彼は若い子たちのファッション・リーダーになっていますよね。モノトーンがストリートで流行っていた時期に、カニエのファッションがカラフルな色をもたらしたと思うんです。彼の本業はラッパーなのに、別のフィールドでも才能を発揮していて尊敬します。僕もアニメーション制作会社と協力してミュージック・ビデオを制作していますが、自分が描いたビジョンでアニメ業界にも影響を与えられたらいいなと思っています。
次ページ:目指すはドラえもんやのび太のように流行に流されないスタイル▶
好きな日本ブランドとして「ヨウジヤマモト」と「ラッド ミュージシャン」を挙げるポーター
WWD:普段の買い物はどこで?
ポーター:僕と名前が同じですが、ECサイトのミスターポーター(MR.PORTER.COM)はよくチェックしています(笑)。あとは「アメリカン アパレル(AMERICAN APPAREL)」やウォルマートで買ったアイテムをコーディネートすることもありますね。
WWD:日本のブランドでは?
ポーター:「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」と「ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)」が好きですね。「ラッド ミュージシャン」はプレスルームやお店によく遊びに行きますが、流れている映像や洋服のUKっぽいアンニュイなテイストに惹かれます。
WWD:「オールセインツ(ALLSAINTS)」のモデルも務めた。
ポーター:「オールセインツ」も、イギリスのブランドならではのアンニュイさやインディーとカントリーロックの匂いを感じるところが気に入っています。「リック・オウエンス」のようにロング丈でユニークなスタイルを貫いているところもかっこいい。
WWD:次に目指すスタイルは?
ポーター:流行りに流されず貫くことです。コスチュームのようにひとつの洋服やスタイルを着続けるのが面白いと最近感じていて。例えばアニメでは、ドラえもんやのび太がそうですよね。その服を着たらコスプレになるような存在というか。それを衣装ではなく普段着で確立したい。ファッションは毎日表現できるアートだと思っているので、自分を出していきたいですね。音楽もそうですが、あまり多くのことに挑戦するのではなく。確固とした自分のスモールユニバースを皆さんに見せていきたいと思っています。