WWD:「CPCM」の仕入れのテーマは?
熊谷ディレクター:ヘリテージやオーセンティックというよりは、自分流の“ネイティブ・アメリカン”テイストを意識した。取扱商品の中でも核となる“クラフト”は“民芸”とも言えるが、仕入品は8割ほどをアメリカから、残り2割を日本やアイスランド、スコットランドなどから調達したもの。世界でも見たことがない新しい店を作りたい。
WWD:大谷時正パル専務取締役G.M.D一押しの「熊谷コーナー」はどのような売り場か?また、その他の見どころは?
熊谷ディレクター:ぼく自身が駒沢で手掛ける「ウィンダンシー」がベースになっている、邪悪なアンビエントが流れるような場所(笑)。インディアンジュエリーやビンテージウエアなど、濃密なものだけを集めたコーナー。一か八かのスペースだが、パルの方々が全面的に信用してくれたので実験的で斬新な空間に仕上がったと思う。また、ロサンゼルス発の「RTH」のショップ・イン・ショップにも注目してほしい。レネ・ホルギン(Rene Holguin)「RTH」創始者自ら100平方メートルのスペースを監修しており、ハンドメイドの革小物やアパレルをライアンアップしている。米国の店舗同様、シダーの香りのフレグランスもたき込め、五感に対して世界観を訴えるスペースになった。
熊谷ディレクター:内装デザインには協業経験のある大堀伸ジェネラルデザイン代表を起用した。米国東海岸のニューイングランドのアンティークカルチャーのムードを醸すために、バーンウッド(古材)を使う一方で、一部コーナーにはミッドセンチュリー感を取り入れるなど、商品と同様、濃さと親しみやすさのバランスを取っている。内装に使用したタイルも、アメリカで買い付けた。
WWD:ウエアの買い付けでポイントとなるのは?
熊谷ディレクター:国内外のウエアを取り扱う中で、「パブリック スクール(PUBLIC SCHOOL)」など、ニューヨーク・コレクションのブランドも仕入れている。しびれる価格帯のものも多いし、濃い商品も多いが、ラフォーレ原宿から渋谷にかけて、明治通りを通る客層を変えるくらいの気持ちで勝負を賭ける。
WWD:今後出店したいエリアは?
熊谷ディレクター:1号店ではアメリカにフォーカスしているが、場所に合わせて違うエリアにスポットを当てた店にしたい。いつか生活拠点としている葉山にも出店したい。