ファッション

「アレキサンダー・マックイーン」がアーカイブ生地をイギリスの学生に寄贈

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」は、アーカイブ生地をイギリスのファッション大学や専門学校に寄贈するファブリックドネーションを開始した。サラ・バートン(Sarah Burton)=クリエイティブ・ディレクターが導入した教育プログラムの一環で、過去10年間にわたり保存してきたコレクションのサンプルと生産過程で残った生地を有効活用する。

 ウエストミンスター大学の学生、スティーブン・ストーキー・デイリー(Steven Stokey-Daley)は、2020-21年秋冬ロンドン・コレクション期間中に行われた卒業コレクションで、アーカイブ生地を使用したルックを発表した。ウール素材のタッターソールチェックのラグラントレンチコートや、3つの異なるシルクを組み合わせたストライプ柄のドレスガウンを制作した。

 サラ・バートンは「コレクションのリサーチとデザインに使用したものは全てアーカイブとして保存しており、何も捨てず、無駄にすることはない」と語り、ファブリックドネーションの経緯について次のように続けた。「学生たちは私たちにインスピレーションを与えてくれる。それと同時に私自身、学生時代に卒業制作のための生地を買う余裕がないのがどれほど厳しいことだったかを思い出した。私はとてもラッキーで、『アレキサンダー・マックイーン』で働き始めたときに、リー(リー・アレキサンダー・マックイーン)が生地を援助してくれた。われわれの貴重な資源は、より適切に使用されるべきだと感じた」。

 「アレキサンダー・マックイーン」は昨年1月に、インスタレーションやトークセッション、イラストや学習のワークショップが行えるエデュケーションスペースをロンドンの旗艦店に開設している。

McQUEEN x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。