ファッション

H&Mの姉妹ブランド「アンド アザー ストーリーズ」が広告にトランスジェンダーモデル起用

 H&Mの姉妹ブランド「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」はカプセルコレクションの広告ビジュアルにトランスジェンダーモデルを起用した。同コレクションはアスレチックウエアにインスパイアされたもので、8月20日に発売する(日本未展開)。

 今回起用されたモデルはオランダ人のヴァレンタイン(VALENTIJN DE HINGH)とアメリカ人のハリ(HARI NEFSTYLIST)。ヴァレンタインは「コム デ ギャルソン」や「メゾン マルタン マルジェラ」のショーに出演した他、幅広い分野のプレゼンターやパフォーマーが講演を行うテッドトークに登場し、2007年に性別適合手術を受けた。また、トランスジェンダーな子供として育った彼女にフォーカスしたドキュメンタリー「ヴァレンタイン(VALENTIJUN)」も制作されており、注目のモデルだ。マサチューセッツ出身のハリは女優としても活躍し、「フッド・バイ・エアー」のショーに登場した他、セルフリッジのキャンペーンにも出演した。

 注目はモデルだけでなく、フォトグラファーやスタイリストといった、撮影したクリエイティブチームもトランスジェンダーだったことだ。サラ・ヒルデン=ベングトソン「アンド アザー ストーリーズ」クリエイティブ・ディレクターは、ビジュアルを通してトランスジェンダーについて考えてもらうことを狙ったという。「最近トランスジェンダーに関する話題は尽きないが、われわれにとっては新しい試みだ」とコメント。ファッション界やポップカルチャーにおいて、トランスジェンダーに対する関心が高まっていることに対しヴァレンタインは「大きいブランドが取り上げてくれるのは非常に効果がある。しかし、トランスジェンダーの人を起用するのはただの"トレンド"として考えてはいけない」と語った。

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