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いらなくなった服やハギレから新たな服 綿の循環型プロジェクト始動

 オーガニックコットンのアバンティ(東京、奥森秀子社長)は4日、いらなくなった衣類や生産過程で出る布を回収して新たな製品を作るコットンの循環型の仕組み「リコットン・プロジェクト(Re-Cotton Project)」を発表した。同社が運営する「プリスティン(PRISTINE)」店頭で回収した衣類と、同ブランドの生産過程で出る布をもう一度綿(わた)に戻したリコットン(反毛綿)を30%、バージン原綿を70%ミックスした糸を作り、生地にして、製品にする。2020年春夏向けから販売する。ウィメンズで10型、メンズで6型用意し、価格はガウンカーディガン1万9000円、裏毛フーディー2万5000円、シャツドレス2万8000円、クルーネックTシャツ1万4000円など。

 反毛(はんもう)は明治37(1904)年に、木綿よりも早く毛織物で始まったといわれる日本の技術で、ぼろ(古布)をもう一度糸に戻す再利用技術のこと。反毛から生まれた糸はバージン糸よりも短繊維のため独自なスラブを作り、温もりが感じられるテキスタイルに仕上がる。

 「プリスティン」はアバンティ(AVANTI)が1996年にスタートさせた無染色のオーガニックコットンブランド。糸、生地、製品すべてが日本製で、仕入れる原毛はもちろん工場までのトレーサビリティーにもこだわる。「設立からずっと人にやさしく、環境にやさしく、社会にやさしいモノ作りを追求してきた」と奥森社長は語る。「私たちは持続可能なモノ作りをする責任がある。これからは地球の未来を考え、作った後のその先の責任まで考えなくてはならない」と続ける。実際、リコットンはバージン原綿よりもコストがかかるが、「量が増えればすればコストは抑えられる」という。「何を着て、何を食べて、どんな暮らしをするか。一人一人の選択で世の中は変わるはず」と奥森社長は話す。

 アバンティは85年設立で、オーガニックコットンの原綿を輸入し、糸・生地・製品までをメイド・イン・ジャパンにこだわった企画製造販売を行う。18年の売上高は12億3000万円。19年は13億3000万円を見込む。