ファッション

「プロエンザ スクーラー」が設立13年! デザイナーが語るビジネスの転機と今後の展望

 パーソンズ・スクールの1回生のころに出会ったラザロ・ヘルナンデスとジャック・マッコローは在学中の1998年に「プロエンザスクーラー(PROENZA SCHOULER)」を立ち上げ、フレッシュな新人デザイナーとして注目を集めた。2003‐04年秋冬コレクションでデビューした同ブランドは今年、設立13年目を迎える。ニューヨークを代表するデザイナーとしての地位を確立した2人が、ブランド設立から現在までの道のりを振り返る。

 パーソンズ・スクール在学当時を思い返し、「教師たちからは嫌われていたよ。『美大生のための服なんか作ってないで、もっとウエアラブルなセットアップでもデザインしてみろ』ってね。そんなのは絶対イヤだっていう気持ちは今も続いているよ。誰もが好んでくれるコレクションなんて作れるわけがない。気に入ってくれる人がいれば、嫌われることもある」とヘルナンデス。

 「学生時代に自分のブランドを始めた子たちは皆、“脱構築”にハマッてたよね。ビンテージをリメイクしたり、Tシャツを引きちぎったりしただけなのに、自分のことを“デザイナーだ”って言い張ってるんだ。だからそのころの僕たちにとっての一番の反抗は、限りなく構築的なものを作ることだった。特にクリスチャン・ディオールが好きで、今も参考にしている」とマッコロー。ヘルナンデスは、「クチュールをやることが逆にパンクだった。皆と違うことをやるのがね。例えば、コルセットほど構築的なものはないでしょ?それにメンズのパンツを合わせるのがイケてたし、僕たちにとって、ハイとローを組み合わせるというのはそういうことだった。でも90’sキッズだったからグランジも大好きだった。グランジらしい、オーバーサイズでいい加減なピースと、最高にエレガントで繊細なピースの組み合わせが好きだった」と話す。

 学生時代、ヘルナンデスは「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」で、マッコローは「マークジェイコブス(MARC JACOBS)」でインターンとして経験を積んだ。「卒業コレクションのために、僕はマイケルに最高の生地をもらえるように頼んだし、ジャックはマークに工場へのアクセス権が欲しいと頼んでいた。コレクションを発表した後、バーニーズニューヨークから『コレクションを見せてほしい』という電話が来た。周りで1番背が高くてスリムな女友達を捕まえて、モデルをしてもらったんだ。あとでバーニーズから『コレクションを買いたい』とメールが届いたときはすぐに理解できなかったよ。『先日お見せしたあの服をですか?』と聞いたら、『あの服ではなく、あれを型に生産したものを売ってほしいのだ』って返信が来た。最初は“生産”することがどういうことなのか分からなかったけど、とりあえず友人を全員集めて、皆で必死に服を縫って、それをタクシーに乗せてバーニーズに運んだんだ。最高の夏だったよ」とヘルナンデスは振り返る。

 「プロエンザスクーラー」の顧客像は明確だという。「芸術やファッション、音楽、演劇に造詣があり、ラグジュアリーとファッションのクリエイティビティーにも興味を持っている女性。かつ、どこかノンシャランな雰囲気があるんだ」。

「プロエンザ スクーラー」2015-16年秋冬コレクション 全ルック ▶︎

「プロエンザ スクーラー」2015年プレフォール・コレクション 全ルック ▶︎

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