PROFILE: 津崎伸二/「ナヌーク(nanuk)」代表

ここでは、業界をけん引するヘアサロン6社の、価格改定の取り組みを紹介する。実例を見ていくと、一律の価格改定と、スタイリストごとの改定を組み合わせているサロンが複数あった。スタイリストごとの改定は、ある程度本人の判断にゆだねられているようだ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月26日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
nanuk
ナヌーク
値上げすることで
“適正価格”を維持できるケースも
東京・渋谷、代官山、二子玉川に店舗を展開する「ナヌーク(nanuk)」では、昨年5月に、各メニュー500円〜1000円アップする価格改定を実施した。きっかけは物価高騰や人件費の上昇、光熱費、家賃といったあらゆる経費が膨らむ中で、会社として収益バランスを保つためには価格の見直しが避けられないと判断したことにある。「値上げ幅は、ロジックで緻密に弾き出したというよりは、感覚的な部分が大きい。ただ、当社が先陣を切っているという意識は全くなくて。他のサロンさんの状況も見ながら、このぐらいが妥当かなという判断だった」。改定において、商材のグレードアップや、メニュー内容の変更などは特に行なっていない。潔いとも言える判断だが、津崎伸二代表にとってはそれが自然な選択だった。「価格は技術とサービスの対価であり、内容を変えることよりも、日頃の価値そのものを磨くことを優先したい」という考えが根底にある。
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