ファッション

【パリコレ】「ミュウミュウ」のデニムと毛皮とランジェリーで作るエレガンス

 明かりを落とした会場にウッディな長い木のランウェイ。ジャジーな音楽。「ミュウミュウ」は、先シーズン徹底フォーカスしたパンツはあっさりと脱ぎ去り、ひざ下丈のスリムなスカートを核としたエレガント&シックなスタイルへシフトした。

 春夏コレクションにもかかわらず、ほとんどのルックに毛足の長い毛皮とレザーのロンググローブを合わせている。毛皮の中はブラトップだけの場合も多く、ランジェリー姿でベッドから抜け出し、素肌の上に毛皮をサッと羽織り出かける、そんなイメージだ。エレガントなスタイルの柱となっている素材は意外なことにデニム。ノンウォッシュに近い濃紺のデニムから、洗いをかけた淡いブルーのデニムまで、様々なトーンのデニムが採用され、スリムスカートやロングコート、首元にギャザーをたっぷり寄せてドレープを作ったプルオーバーなどあらゆるアイテムになっている。ただし、暗い会場ではデニムであることがほとんどわからないくらいデニムのカジュアル感は排除され、エレガントに仕上げている。ボタンがなく、細い紐で前を留める着物風コートなど和の要素も見つかる。バッグはドクターズ型から薄手のスクエア型のハンドバッグへシフト。レザーグローブの上に飾るジュエリーも豊富だ。

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