PROFILE: 中島利恵/「ディオール」伊勢丹新宿本店 シニア コーナーマネージャー

美容スタッフとして顧客に満足のいくおもてなしや商品を提供するのはもちろん、関東で1位(全国3位)の売り上げを誇る「ディオール」伊勢丹新宿本店の舵取りをするのが、店長職を務める中島利恵さんだ。1日の平均来店客数は250〜300人と売り場は常ににぎわいを見せる。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月22日号からの抜粋です)
NO.1 POINT
人に寄り添う力
パーソナルアドバイスが強み
「接客対応する前にフレグランスのムエットを渡したり、入店のための整理券に希望の商品名を書いたりすることで、待ち時間があっても安心してリラックスでき、品切れへの不安を抱かせないような空間づくりを大切にしています」と語る。
“ディオール愛”を原動力に26年間勤めてきた中島さんは、現場主義を貫き日々店頭に立ち続ける。ディプロマ(社内資格)の保有者としてスキンケアやメイクに関する専門知識を持つことで、顧客の悩みに寄り添い、一人一人に合わせた自信を引き出すパーソナルアドバイスを提供する。例えば「小さなお子さんを持つお客さまには、店舗で商品や簡単に美しく仕上げられるメイクを紹介するだけでなく、自宅でも時短でできるメイク方法やスキンケアを提案しています」。きめ細かな気配りこそが、顧客と長年にわたり関係性を築ける秘訣だ。
中島さんは現在、40人前後のチームを率いており、売り上げ戦略を練りつつ、スタッフの育成も怠らない。美容スタッフの離職率が高いとされる化粧品業界にあっても低水準を保てているのは、自身の教育方針にある。「根回しが上手ですが、『自分らしくやればいい』と安心感を与えた上で、接客時のコツや顧客の興味関心の引き出し方などこれまで培ってきた販売ノウハウを伝授するなど全力でサポートします」。そう話す中島さんの元からは、マネージャー職に昇格したり、ディプロマを取得してスペシャリストとして活躍したりするなど、「ディオール」で新たなキャリアを切り開いた人材も生まれている。今後も顧客を前向きな気持ちに導く接客を心掛けながら、全国1位を目指して挑み続ける。