ファッション

エストネーション、新業態「アッセンブル」の1号店をギンザシックスに出店 デベロッパーの“課題解決型店舗”

エストネーションは4月10日、ハウスブランドを集積させた新業態「アッセンブルエストネーション(ASSEMBLEESTNATION、以下アッセンブル)」の1号店を、ギンザシックス(GINZA SIX)4階にオープンした。店舗面積は約99平方メートルと従来の「エストネーション」よりもコンパクトながら、銀座という立地特性を踏まえた緻密な商品構成で、自社の強みを凝縮した。

「アッセンブル」は2024年6月にスタートした新業態で、百貨店や商業施設などのデベロッパーが抱える要望に柔軟に応える“課題解決型店舗”をコンセプトに掲げる。ギンザシックス店では、“モダンガール”をテーマに社会で活躍する女性たちに響く商品ラインアップを意識した。高級感あるビジネスウエアをそろえる「エストネーション ザ ファースト(ESTNATION THE FIRST)」や、タイムレスでクリーンなスタイルの「エッセンスオブラグジュアリー(ESSENCEOFLUXURY)」が中心となる。セレクトブランドは全体の3割ほどで、アパレルでは「ヴィクトリア・ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」をメインに仕入れた。同店の客層に合わせた働く女性に標準を定めることで、館自体の体験価値向上に貢献したい考え。

内装は木目を基調に、随所につばきの花を飾ってシックな空間に仕上げた。コンパクトな店舗ながら、試着室兼VIPルームは広めに設け、エストネーションらしいラグジュアリーな購買体験も提供する。

事業責任者の畠中智哉新規事業開発部部長は、「アッセンブルに課されているのは、『エストネーション』の世界観をより明確に発信しながら、収益性を高めること。ハウスブランドの開発に力を入れてきた自分たちには、提案の幅がある。それを武器に、コンパクトな空間であっても施設ごとに特化した強みを色濃く打ち出すことで面白い店ができると思う」と話す。ギンザシックス店の売上高は2年以内に3億円を目指すという。

6月にはアトレ恵比寿への出店も予定する。今後はメンズ商品を揃えた店舗の出店も視野に入れている。

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