情報筋によれば、イギリス出身のデザイナー、ポール・サリッジ(Paul Surridge)が「プラダ(PRADA)」に加わるようだ。共同クリエイティブ・ディレクターであるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)とともに働き、主にメンズウエアに携わるという。
サリッジは、ロンドンの名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins BA)を卒業後、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「バーバリー(BURBERRY)」などで経験を積んだ。また、ニール・バレット(Neil Barrett)が「プラダ」でメンズウエアのデザイン・ディレクターだった時代に、そのアシスタントを務めている。2007年、ラフが率いていた時代の「ジル サンダー(JIL SANDER)」でメンズのデザイン・ディレクターに就任。11年から14年までは「Z ゼニア(Z ZEGNA)」のクリエイティブ・ディレクターを、14年から「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」のクリエイティブ・コンサルタントを務めた。17年5月には、「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、19年に退任。22年5月からは「コルネリアーニ(CORNELIANI)」に加わり、環境問題に敏感な若年層をターゲットとしたサステナブルなラインの「サークル・コレクション(CIRCLE COLLECTION)」を2シーズンにわたって手掛けた。
ジュエリーやホームコレクション部門でも新デザイナーを採用?
「プラダ」はまた、ジュエリー&ビジュー、テキスタイル、ホームコレクションのデザイン・ディレクターとして、クレモンド・ブルジュヴァン・ブラックマン(Clemande Burgevin Blachman)を起用したようだ。
アンティーク・ディーラーの両親を持つ同氏は、「シャネル(CHANEL)」のアート・ディレクションやコピーライターを担当した後、広告代理店に勤務。また、パリでビンテージジュエリーのブティックを運営など手掛けたほか、「カルバン・クライン」のホームコレクション部門のデザイン担当バイス・プレジデントや、「アライア(ALAIA)」のクリエイティブ・コンサルタントを務めていたという。22年には、「エルメス(HERMES)」のファッションアクセサリー部門のクリエイティブ・ディレクターに就任した。
なお、「プラダ」はいずれの人事についてもコメントを差し控えるとしている。