住所:福岡県福岡市南区野間1-9-32 創業:1996年 店舗面積:約100㎡ 沿革:1996年12月「トラント」1号店を福岡市・南区に出店。2001年「トラント」大橋店を出店後、03年1号店を高宮へ移転。10年「トラント」ヴィオロ店をオープン。22年大橋店を閉店。メンズセレクト「アジト」やフランチャイズで「N.ハリウッド」福岡店も運営。 取り扱いブランド:「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」「マメ クロゴウチ」「M A S U」「フェティコ(FETICO)」「コペルニ(COPERNI)」「フェン チェン ワン(FENG CHEN WANG)」など
来年開店30周年を迎える「トラント(TRENT)」は、笹村勘二社長と真澄専務夫妻が地元福岡で創業したセレクトショップだ。現在、ウィメンズ「トラント」2店舗とEC、メンズ「アジト(AJITO)」1店舗、フランチャイズで「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」福岡店を展開。笹村社長が長男と2人でメンズを、夫妻でウィメンズの買い付けを担当している。笹村夫妻はアパレル企業出身で、ファッションが好きで店をオープンした。笹村社長は、「当時はまだセレクトという言葉はなく、流行していた“博多カジュアル”ブランドの『サベナ(SABENA)』や『フェロモン』などを販売していた」と話す。ブランドを集めて販売し、セレクトショップらしくなったのは1998年ごろ。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「モンクレール(MONCLER)」「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」などを販売するようになり、25〜30歳の女性に人気の店になった。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月17日号からの抜粋です)
福岡
PROFILE: (左) 笹村勘二/トラント社長 (右) 笹村真澄/トラント専務

ブランドからも支持される
ファッション一筋、創業夫妻の審美眼
現在「トラント」で販売しているブランドは、「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「エムエーエスユー(M A S U)」「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」など。一時期はハイブランドも取り扱っていたが、客単価8万円で数点購入できる価格帯のものを増やしているという。笹村専務は、「ちょっと変わった面白いデザインのものを仕入れて、半歩先のスタイリングを提案してリピーターになってもらう」と話す。インスタグラム(Instagram)でスタイリングにこだわって提案することで、来店に結びつけているという。スタッフのスタイリングは全て笹村専務がチェック。独自の視点による新しいスタイリングの発信が、新しい客層の獲得につながっている。ブランドのマッチングに気を使いながら、ブランドの良さをちゃんと伝えるスタイリングで取引先からの評価も高い。「ブランドを食材に例えると、われわれはシェフ。新しさがあると同時に、“腑に落ちる”スタイリングを提案している」と同専務。「カッコよすぎてもダメ、ダサすぎてもダメ、その際を見せるのがオシャレ。自分たちのルールを融合した独自のバランスが受けている」と続ける。
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