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オンワードHD、3〜11月は11.8%の営業減益 高気温で冬服動かず

オンワードホールディングス(HD)の2024年3〜11月期は連結業績は、営業利益が前年同期比11.8%減の86億円だった。9〜11月の高気温により、売れ筋となるはずのコート、セーターなど冬物が動かなかったことで、粗利益が減少した。

連結売上高は前年同期比6.1%増の1499億円。秋冬衣料の低調を、在庫の店舗引き当て・試着サービスの「クリック&トライ」の利用増などでカバーし、増収は確保した。ブランド別では、「アンフィーロ(UNFILO)」が同87.2%増、オーダー業態の「カシヤマ(KASHIYAMA)」が同38.6%増と大きく伸ばした。

昨年10月に連結子会社化したウィゴーはカジュアル衣料品や雑貨などが好調で、10〜11月の売上高は54億円、営業利益は2億円の黒字だった。オンワードHDの保元道宣社長は、「オンワードグループが得意とする秋冬衣料は低調だったものの、残暑の中で、ウィゴーの夏に強いMDが生きた」と補完関係を強調する。今後はアジア展開を推進。先行して上海のショッピングモール「上海静安大悦」で 10月に実施した、痛バッグ(推し活バッグ)にフォーカスしたポップアップイベントは、6日間で1万8000人を集客した。

通期連結業績予想は、売上高2100億円(前期比10.7%増)、営業利益125億円(同11.0%増)の期初予想値を据え置く。12月以降を冬服の実売期として正価販売施策を強化し、通期では計画通りの利益を確保できるとみる。純利益は繰延税金資産の計上により上方修正し、85億円(同28.6%増)での着地を見込む。

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