ファッション

話のネタとギフトの宝庫。1万本扱う傘専門店が自由が丘にオープン

 洋傘メーカーのシューズセレクションは4月12日に、世界最大級の傘専門店「クール・マジック・シューズ」を東京・自由が丘(東京都目黒区自由が丘1-9-1)にオープンする。8日には報道関係者向けの内覧会が開かれた。

 東急東横線のホームに面した4フロア・172平方メートルの店舗は17メートル×17メートルのガラス面いっぱいに傘を飾り、巨大なショーケースの役割を果たしている。設計を手掛けたのは、建築家の中谷俊治。店内では自社ブランド「ウォーターフロント」を中心に約500種類、1万本の傘を取り扱う。価格帯は500円〜5000円で、中心価格は1000円。東急東横線のホームに面した立地の良さを生かし、来店客数は1日500 人、売上高は1日600万円を見込んでいる。

 1階は、折り畳み傘と晴雨兼用傘がメインで、重さ98グラムの折り畳み傘やペンのように細い折り畳み傘などを扱う。2階はウィメンズ、3階はメンズをそれぞれ取り揃える。特にメンズは高機能傘や、ユニークなネーミングのアイデア傘が多く、ギフト需要を喚起しそうだ。

 ステッキと傘に瞬時に分かれる傘、小柄な人なら4人は入れる超大型傘、水をかけると桜の柄が浮かび上がる傘など、ユニークなアイデアは林秀信・社長から生まれる。「誰かと出会い、どこかに行った先で、その人や土地のニーズに応えたいと思う結果生まれることが多い」と林・社長。例えば真夏の日差しを遮る男性向け日傘「銀行員の日傘」は、同社の担当銀行員が真夏に汗だくになって来社するのを見て「彼のために作ってあげたい」と思い生まれたという。

 日本各地の環境や文化からヒントを得た"ご当地傘"も充実。柄がライフル型のジャンプ傘「種子島」をはじめ、豪雪地帯の富山でヒントを得た丈夫な「富山サンダー」、眼鏡橋をイメージした「長崎」、降灰対策用の「桜島ファイヤー」など。これらも平均1500円と、押さえた価格帯がポイントとなっている。

 1986年創業の同社は、当初有名ブランドのOEMを手掛けてきたが、現在は自社ブランドをメインとし、年間1870万本を販売している。1980年代には自由が丘で行列のできるスウィーツ専門店「サンドケーキ」を開いていた林・社長は、自由が丘という土地にも思い入れがある。「年配の女性に話を聞くなら巣鴨、サラリーマンなら新橋と同じように、傘なら自由が丘と言われる位、この場所から洋傘の魅力を発信してゆきたい」と語っている。

【関連記事】
世界最大級の大型傘専門店が自由が丘にオープン

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。