ファッション

世界を目指す「スティーブン アラン」 バッカー探しを開始

 "リバースシーム"のシャツで知られるアメリカのカジュアルウエア・ブランド「スティーブン アラン」は、事業拡大のため、アメリカの投資会社フィナンコを雇い、バッカーを探しているようだ。創業者でデザイナーのスティーブン・アランは、「身売りする気はない。企業の成長のための戦略を練っているところだ」と話す。

 1999年にスタートした「スティーブン アラン」は現在、アメリカに22店舗、ユナイテッドアローズが独占輸入販売権を有する日本で4店舗を運営しているほか、世界の約300店舗に商品を卸している。「成長する中でメンズやウィメンズ、キッズ、アクセサリーにまで商品カテゴリーが増えた。今後は慎重に、ブランドの良さが最も生かせる分野に進出したい。特に可能性を感じるのはニットやアウター、そしてシューズやバッグなどのアクセサリー商品」とアラン。

 現時点では、トム・カーツォティスシャイノーラ=オーナーが少数株主として「スティーブン アラン」に出資しているが、アランは資金面でのさらなるサポートだけでなく、マーケティングの専門家などのスタッフを迎えることを望んでいるようだ。「ヨーロッパ市場でビジネスを運営するためのノウハウが必要だ。カナダやヨーロッパ、オーストラリア進出が目標。ユナイテッドアローズとのパートナーシップを通して日本でも店舗を拡充したい」と話す。また、どのような形態で出資を受けることになってもアラン自身が筆頭株主であり続けると強調した。「スティーブン アラン」のブランド規模は約3500万ドル(約41億6500万円)。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。