パーソナル診断を消費者に押し付けてはいけない

私は、イエベ・ブルベに代表されるパーソナルカラー診断や、ストレートやウェーブ、ナチュラルなどの骨格診断がどうしても腑に落ちません。若い世代を中身に「買い物に失敗したくない」と思う人が多いことは重々承知しています。忙しいみなさんの中には、「選択肢が多すぎて、選べない」という人もいるでしょう。どちらも、わかっているんです。

でも、なぜか腑に落ちなかったのです。なぜでしょう？一番の理由は、「なんか、楽しくなさそう」だったからです。もちろん、楽しんで活用している人の存在も知っています。でも、時に自分が一番好きだったものを諦める理由にもなっている気がするんです。特に「私は、イエベだから」とか「骨格ウェーブの私にコレは」のように、諦めたり選ばなかったりの理由になっていると、ファッションやビューティを自由奔放に楽しんでいる私は、「なんかツラい」という気持ちになってしまいます。本来は楽しいハズの、基本的には好きなものを、好きな時に、好きなように着て良いハズのファッションやビューティが息苦しく思えてしまうことが“ツラみ”の原因なのでしょう。

なんてことを思っていたら先日、販売員取材歴20年以上、自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”の苫米地香織さんの言葉にものすご〜く納得したんです。