ファッション

「タケオキクチ」2015-16年秋冬東京 パワフルで普遍的な不良ルック

 13年ぶりのランウエイショーは、御年75歳のデザイナー菊池武夫の衰えないパワーを見せつけた。百貨店で売られている「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の優等生のようなトラッドな服をイメージしていた人は驚いたに違いない。ジャマイカ音楽の生演奏による激しい打撃音とともに、登場したのは黒のジャケットとパンツをルーズに着こなした迫力に満ちた男たち。テーマは「ルードボーイ(不良少年・少女)」である。第二次大戦後に英国に移住し、独自のストリートカルチャーを作り上げていったジャマイカンたちを指す。つばの広い帽子や大きなスカーフ、長く垂れ下がる黒いリボン、そしてゴールドやシルバーの派手な装飾で自らの存在を誇示するようなスタイルを披露した。テーラード、スポーツ、ミリタリー、中世ヨーロッパ風、ラテン風など時代や民族を横断した不良少年の普遍性を表現する。

 「ここ最近、ベテラン若手を問わず、真面目なショーを行うデザイナーが増えているけれど、『不真面目なショーとはこういうものだ!』というお手本を見せたい」と語っていた菊池。ほぼ半世紀にわたって第一線で活躍してきた。「タケオキクチ」も30周年を迎えた。ビジネスとクリエイションの狭間できゅうきゅうとする東京の若手デザイナーに対して、年季の入った不良の余裕としたたかさを見せつけたようなショーだった。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタル化で加速するサプライチェーン革命 繊維商社のDX戦略とは?

「WWDジャパン」3月1日号は、「デジタル化で加速するサプライチェーン革命」特集です。コロナ禍で加速したデジタル化が、服作りのプロセスにも変化を与えています。キーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ。アパレルのOEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社は、DXを駆使して大量生産・大量廃棄の悪弊を断ち切るサステナブルなサプライチェー…

詳細/購入はこちら