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スノーボードの「バートン」が太陽光発電でリフトを動かす! 山形のスキー場でイベント開催

 スノーボードブランド「バートン(BURTON)」を手掛けるバートン ジャパンは、4月8、9日に山形・鶴岡の湯殿山スキー場で行われる、太陽光発電でロープトー(簡易リフト)を動かすイベント「フューチャーラボ 2023(FUTURE LAB.2023)」をサポートしている。スノーボードをはじめとするスノースポーツ愛好者にとって、気候変動による雪不足、また燃料費高騰によるリフト稼働難などでスキー場の経営が難しくなっていることは切実な問題。現に今年も全国的に雪は少なく、4〜5月までの運営を見込んでいたスキー場にとっては痛手となっている。イベントによって、気候変動やスキー場が抱える課題と、その解決に向けた取り組みを発信していく。

 「フューチャーラボ」は、スノーボードカルチャー誌「ディギンマガジン(DIGGIN’ MAGAZINE)」が主催し、バートン ジャパンがサポートしている。昨年3月に初回が開催されたが、曇天によって太陽光発電でのロープトー稼働は叶わなかった。今年3月に新潟・南魚沼の八海山麓スキー場で2回目を予定していたが、雪不足で開催できなかった。

 3度目のチャレンジとなる今回は、湯殿山スキー場で行われるスノーボード滑走イベント「ドリームセッション(DRRREAM SESSION)」の中で「フューチャーラボ」を開催。「ドリームセッション」の参加費は1日4000円。ただし小中学生は無料、それ以外の18歳未満は3000円。ロープトーは一般的なチェア型のリフトとは違い、ケーブルに専用の搬器を引っ掛けて、雪面を自身の板で滑りながら斜面を登り上げる簡易リフトのこと。通常のリフトよりも稼働に必要なエネルギーが小さい。

 バートンは、1977年にジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)が米国バーモント州のガレージで作り始めた自作のスノーボードが原点となっているスノーボードの大手メーカー。ショーン・ホワイト(Shaun White)、平野歩夢、テリエ・ハーコンセン(Terje Hakonsen)、クロエ・キム(Chloe Kim)ら多数のスーパースター選手と契約している。バートンは2019年に、スノーボードメーカーとして初めてBコープ認証を取得。自然をフィールドにする企業として、気候変動や持続可能な成長、サプライチェーンの透明性といった課題への意識も高く、「2025年までのクライメート・ポジティブ(二酸化炭素排出量よりも吸収量の方が多い状態のこと)達成」を掲げている。

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