ファッション

独の眼鏡「マイキータ」がサステナブルアセテートに完全移行 「アイウエア業界で初」

 ドイツのアイウエアブランド「マイキータ(MYKITA)」は、米国の特殊素材メーカー、イーストマン(EASTMAN)と協業して、主たる素材をサステナブルアセテートに完全移行する。アイウエア業界として初の試みだという。「マイキータ」は今後、イーストマンの開発した“アセテート リニュー”のみを使用する。同ブランドは、3月31日からニューヨークで開催中のアイウエア展「ロフト(LOFT)2022」で、新たなコレクションを披露している。

 “アセテート リニュー”は持続可能な方法で調達された木材パルプ60%と、イーストマンの分子リサイクル技術によって製造された認定リサイクル材40%からなる。分子リサイクル技術とは、カーペットなどの繊維やアイウエア製造におけるプラスチック廃棄物を分解し、生まれ変わらせるもの。また、“アセテート リニュー”は従来の製造プロセスと比較して、温室効果ガスを最大50%削減するという。担当者は、「“アセテート リニュー”は従来のアセテートと比べても見た目や性能に遜色がなく、そのため切り替えは消費者にとって受け入れやすいものだろう」と述べる。

 モーリッツ・クルーガー(Moritz Krueger)「マイキータ」創業者兼クリエイティブ・ディレクターは、「他ブランドに先駆けて、サステナブル素材への完全移行が可能であることを示し、業界全体が同じ方向に進んで行ける励みとなれることを誇りに思う」と話す。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

付加価値の原動力「ホスピタリティー」特集 LVMHジャパン社長や百貨店外商、トップ販売員らの定義は?

1月13日発売の「WWDJAPAN」は、ホスピタリティーを特集します。品質だけでの差別化が難しくなっている時代、ファンを獲得して育むにはコトのレベルアップが欠かせません。特に知的好奇心や探究心が強い次世代富裕層や、リアルの価値を知り渇望するZ世代、独自の体験を求めて来日するインバウンドら、ファッション&ビューティ業界が注目する消費者を獲得するには、ホスピタリティーについて考え、モノの購買を付加価値…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。