ファッション

元AKBこじはるが語った「コミュニケーションとしてのブランド運営」 ルミネ×WWDJAPANイベントから

 ルミネと「WWDJAPAN」が「MOVE ON」プロジェクトの一環として3月2日に行ったイベント「Next Generations Forum 2022」には、 “ファッション&ビューティ業界の次代を担う存在”として、「WWDJAPAN」が2月14日号でネクストリーダーに選出していた小嶋陽菜heart relation代表取締役チーフクリエイティブオフィサー(CCO)も登壇した。アイドルグループAKB48の人気メンバーとして活躍した小嶋CCOのブランド、「ハーリップトゥ(HER LIP TO)」成長の秘けつとは?ここでは、当日小嶋CCOが語った内容のダイジェストを紹介する。セッションの続きは、このページから登録すれば4月24日まで無料で視聴ができる。

WWD:「ハーリップトゥ」を立ち上げた経緯は。

小嶋陽菜(以下、小嶋):アイドルグループAKB48のメンバーとして12年間活動してきた。もともと卒業後に、「ブランドをやろう!」と思っていたわけではない。自分の好きなモノを作って、それをファンの方にシェアしてコミュニケーションが取れたらいいなという考えで最初は小さくブランドを始めた。開始当初は、「これからは個の時代になる」「自分自身がプラットフォームになる」といった世の中の変化についてはなんとなく想像していたが、ブランドがこのように大きな規模になったり、ネクストリーダーに選ばれたりといったことは考えておらず、とても驚いている(笑)。

WWD:コロナ禍もあり、業界の多くの企業が苦戦している。厳しい時代に成長できている秘けつは何か。

小嶋:われわれも大変なことはたくさんあった。4年前にブランドを始め、お客さまが増えていく中でその期待に応えたいと思うようになり、2年前に自分の会社を立ち上げた。しかし、「よし、やるぞ!」というタイミングでコロナになってしまい、出鼻をくじかれた感覚はあった。ただ、大きな会社のように1年先に販売する商品まで決まっているというようなことはないので、部屋で楽しく過ごすためのアイテムやマスクの製作に取り掛かるなど、小回りを利かせることができた。今はアパレルだけでなくビューティアイテムも販売している。ビューティは「セルフケア・イコール・セルフラブ」をテーマにしている。在宅時間が増え、自分と向き合う時間が大事だと感じ、ファンの方にももっと自分を大切にしてほしいという思いが強まった。そのための時間を作るアイテムとして、ボディークリームやボディーバームを企画している。

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