ファッション

「グッチ」のデザイナーが映画「ハウス・オブ・グッチ」を観た感想を明かす

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ(GUCCI)」クリエイティブ・ディレクターは先日ミラノで開催した2022-23年秋冬コレクションの直前に、映画「ハウス・オブ・グッチ」を観た感想を明かした。

 映画はレディー・ガガ(Lady Gaga)やアダム・ドライバー(Adam Driver)といった豪華キャストに加え、メロドラマチックなストーリーや華やかな衣装で大ヒット。批判も多く集めたものの、夫のマウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)を暗殺したパトリツィア・レッジアーニ(Patrizia Reggiani)役のレディー・ガガは、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。

 ミケーレは「私は『グッチ』のチームに30歳で加わり、もうすぐ50歳を迎えようとしている。グッチ一族と共に働いた人と多く会ってきたが、全員教養のある人だ。(一族は)それぞれアーティストでもあり、コレクターでもあった」と話す。映画では俳優のジャレッド・レト(Jared Leto)が創業者の孫息子、パオロ・グッチ(Paolo Gucci)を滑稽な役として演じたが、「実のパウロは美しく、本当にクリエイティブで品のある人だった」と反論。創業者の息子、ロドルフォ・グッチ(Rodolfo Gucci)も映画ではやや戯画的に描写されたが「一族は全員英語が堪能で、とても上品だった」と続けた。

 ファッションデザイナーになる前はコスチュームデザイナーになる夢を抱いていたミケーレは、ハリウッドの世界をよく知っている。「映画ならではの視点やストーリーの作り方があるのは分かっている。そんな中でも、『グッチ』がいかにパワフルなブランドなのかがきちんと描かれていたのはよかった。一族の話を新たな切り口でストーリーを作り、業界トップの俳優陣を起用してファッション業界のみならず世界中をインスパイアした。こうしたことは、『グッチ』がファッションの枠を超えたポップカルチャーでもあることを証明している」。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

訪日客100人に直撃「買ったもの教えて下さい」& インバウンド比率9割!も インバウンド人気店舗FILE

「WWDJAPAN」5月20日号は、円安でバブル化している「インバウンド特集」です。銀座、原宿・表参道、心斎橋での訪日客57組106人への突撃インタビューに加え、インバウンドで好調な12の店舗・ブランドを、インバウンド比率や好調アイテム/ブランドとともに紹介した「インバウンドで売れる店FILE」も収録。新しいインバウンド消費の内実を追いました。中国や韓国、米国などのインバウンド消費の上位国からスウ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。