ビューティ

花王がケミカルリサイクルPET素材を採用 「トワニー」の化粧品ボトルから

 花王はプラスチック循環社会の実現を目指す取り組みの一環として、化粧品のボトル容器に日本環境設計のグループ会社であるペットリファインテクノロジーが製造するケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を採用する。6月より、化粧品ブランド「トワニー(TWANY)」のボトルから順次導入していく予定だ。

 再生プラスチックを包装容器として採用するためには、品質の担保と安定供給が必要。今回、花王が化粧品ボトル容器に採用するケミカルリサイクルPETは、日本環境設計が保有するケミカルリサイクル技術(使用済みの資源を化学分解によってPET樹脂の原料に変換して再利用すること)で開発した。同技術で製造された再生PET素材は、内閣府食品安全委員会に食品容器として承認されるなど品質面でも評価を受けている。また、着色や加飾があったり、中身の剤が付着していたりする化粧品容器も、バージンPETと同等の品質を有するPET素材へのリサイクルが可能。化粧品容器を含めたあらゆるカテゴリーの使用済みPET素材がリサイクル可能になることで、再生材の安定的な供給も期待できる。

 花王では、使用済み容器を回収して化粧品PETボトル容器への水平リサイクルを実現するために、ケミカルリサイクルPET素材を使用したボトル容器の採用を順次拡大。使用済み容器の回収、再利用についての取り組みを進めていく。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。