ファッション

「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」2016年春夏パリ・メンズ・コレクション

REPORT

リカルド流ゴス、ワークウエアの要素でヘルシー志向に

 序盤は、オールブラックのテーラードに大きなカギのアクセサリーを付けた“看守”。テーラードコートの中に、ショーツとエプロンをレイヤードする。そこに、イエス・キリストのグラフィックが目を引く“囚人” が交互に登場。彼らはストリートスタイルから、徐々にワークの要素を強めていった。リカルドが好む強い柄合わせのゴスなスタイルは健在だが、この場合のワークは囚われの身の強制労働というイメージというよりはむしろ、ヘルシーなムードにシフトしてゆく。重々しい雰囲気から徐々に明るくなったカラーパレットと、キーモチーフの星とイニシャル「G」をコラージュしたブルーデニムのシリーズが、その印象を強めている。

 ラグジュアリー・ストリートの雄が見せたストリートルックは、ビッグフォルムの半袖シャツに、オーガンジーで仕立てたVネックトップスのレイヤード。ショーツに重ねたエプロンも、軽素材のプリーツニット。爽やかなブルーとライトなテクスチャーで、リラックスしたスタイルだ。一方のワークスタイルは、ワイドシルエットのデニムオーバーオールに共地のバルカラーコートなど。デザインはステッチディテールや大きなユーティリティー・ポケットを付ける程度に留め、エフォートレスでウエアラブルにまとめている。緑豊かな公園でコレクションを披露したことも、ヘルシーなイメージに一役買ったようだ。ショーには15-16年秋冬オートクチュール・コレクションを着たナオミ・キャンベルがゲストに登場し、観客から歓声が湧いた。

BACKSTAGE

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。