「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は2027年春夏パリ・ファッションウイークで、体と衣服の関係を探るワコールとの共同プロジェクト“コクーン ボディー”を発表した。同プロジェクトでは、ワコール人間科学研究開発センター(人科研)が開発した立体メルトブロー技術「Melooop(メループ)」を活用。”一枚の布”を起点に人と衣服の関係を長年追求してきた「イッセイ ミヤケ」と1964年に人科研を設立以来、“美;快適・健康”の視点から女性の体を研究し、人体計測データなどを蓄積してきたワコール2社のクリエイティビティとノウハウを融合したプロジェクトだ。両社は、1977年にスポーツカジュアルブランドの「ハイ・スポーティング・ギア(HAI SPORTING GEAR)」を共同で立ち上げたという協業の歴史がある。
“コクーン ボディー”は、ワコールがインナーウエア製造で培った「メループ」の技術をファッションへと広げたもので、従来のアパレル生産に必要なパターンや縫製ではなく、体そのものから衣服の形を生み出す制作プロセスが特徴だ。ブラジャーのパッド成形などに用いる「メループ」のロボットアープに胴体の型を取り付け、繊維を吹き付けながら立体的に成形する工程で、まるで蚕がまゆを紡ぐように衣服がつくれるという。
こうして作られた“コクーン ボディー”は、彫刻のような佇まいでありながら、着用すると体の動きに合わせてしなやかに変化する。デジタル技術と立体成形を融合した同プロジェクトは、「メループ」の応用領域を広げ他だけでなく、ファッションにおける新たなモノづくりの可能性を示している。